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*50*
標的41 生還 後編
「まぁ、これ位で許してやらぁ」
神威をフルボッコした後、私は言い放った。やり過ぎたかな?
終わった事だし、沢田が10代目?になれるようになったし、良いか。
「そうだ、1つ言い忘れていました。俺、殺しに戸惑ったりした事無かったんで、貴方は貴重な人ですから」
と神威は言った。私以外の人を躊躇なく殺していたのか、お前。
優しくない奴だ。訂正こいつは神を威圧できる位最低な行為を平気でする人間だ。
もうヤダ、なんなんだ。裏関係の人ってどっか可笑しい気がする。
そう考えると、肩の力が一気に抜けた。あ〜、終わったんだ・・・。
長かった、怖かった、泣きたくなった。負けるんじゃないかと思った。でも勝てた。
生きてるんだなぁ・・・私。泣きたくなるよ、生きて良かったって。
さて…帰るか、家に。
「あの・・・住所を教えて頂けませんか?」
神威、急にどったの?まぁ、良いけど。
年賀状でも書いてくれるのかね・・・・・・・・・
もう、終わったんだ。
「生きてるぞ―――バカヤロ―――」
小さな声で呟いた。何かに対抗するように。
その後、知ったんだが、あいつら京子ちゃんに相撲大会みたいな事を言っていたらしい。相撲でこんなに怪我するかっての阿呆共め。
仕方なく私は女なんでハンデ有りの叩いてかぶってジャンケンポンをしたと言った。
信じてくれて良かったけど、胸が痛い。ゴメンよ京子ちゃん・・・・・・・・・
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