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〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
作者: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg  (総ページ数: 74ページ)
関連タグ: 家庭教師ヒットマンREBORN! オリキャラ 
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標的59 本心 (ツナside)

方法が無いなんて・・・俺らは途方に暮れていた。
あの子が嘘を吐いていて・・・遠藤さんはそれを知っていた。
なのに何で…、騙されたままでいたんだろう。

「おい!ダメツナ!!」

リボーンに背中を思いっきり蹴られた。

「いってぇぇぇ!!何すんだよ!!?」

「お前はこんな事で、綾乃の命を諦めるのか?そんな奴じゃないだろう。お前は」

「そうだ・・・!!もしかしたら10代目!!一族では知られてないけど、実は合ったって言う事例なら俺何度か聞きました!!」

「諦め無かったら、絶対何とかなるのな」

そうだ・・・俺一人だったら何も出来ないけど…。俺にはファミリーが・・・大事な仲間がいてくれる!!
もしかしたら、見つかるかもしれない。

「遠藤さんが戻るまでに見つけよう!!」

**

でも、結局見つかる事は無かった。
目の前にいる遠藤さんは見た目は変わらないのに・・・体内が酷く損傷されていて・・・今日が峠かも知れない。と言われた。

何も出来なかった。ファミリーなのに・・・くそ・・・・・・
そんな時に、遠藤さんが弱々しい声で言った。

「一緒にまだ遊びたかったなぁ…ご飯食べて、ゲームして、喧嘩して…、あ、後、沢田が無事に10代目になれる所見たいし、出来れば・・・本当に出来れば結婚して子供が欲しかったなぁ…」

まるで、今日死ぬ。という様な事を言われ、俺達は何も言えなくなった。
まだ生きていて欲しい。そう思ってしまう。

「何で私・・・こんな事なっているんだろうね?沢田達の顔が見れないし、声もよく聞こえないし・・・上手く体が動かないし・・・」

困った様に笑っていた遠藤さんは、崩れるように泣いた。

「嫌だ、嫌だよ!!何で!何で!何で!!私こんな事なっているの!?意味分かんない!!まだやりたい事一杯有るのに!!やっと信じれる大事な仲間が出来たのに!!・・・たくない・・・死にたくないよ…。」

悲痛な叫びだった。諦めたくない。そう言って泣いていた。
ゼェゼェと荒く浅い息をしていた遠藤さんは、顔を手で覆いながら

「私はっ、まだ生きたい・・・!!」

死にたい筈無いんだ。遠藤さんは毎日笑っていた「楽しい」って言って。
絶対に死なせたくない。どうすればいい?どうすれば…

俺の大事なファミリーを助けれるだろう………!!

獄寺君達もそう思っていた。拳を強く固く握っている。
どうにかしたい・・・じゃ無い!!するんだ!

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