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〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
作者: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg  (総ページ数: 74ページ)
関連タグ: 家庭教師ヒットマンREBORN! オリキャラ 
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標的33 暗闇

ふわふわと、漂ってんなぁ・・・と思って目を開けると真っ暗だった。
此処は何処、沢田は?獄寺は?山本は?皆何処?
手足を必死に動かしても、動けない。どうなってんだよ。馬鹿やろう。

「嗚呼、これ夢?夢なの?」

そんな答えにいきついた。
なんて面白みの無い夢だろう、ただ暗闇の中にいるだけ。
何てメンドクサイ夢だろう、起き方が分からなくなってきた。
なんて・・・、怖い夢だろう・・・、全身を蝕まれていくような感覚がする。

怖い、誰か助けて・・・

―そう言いながら声には出さない癖に何言ってるのな―

声が聞こえた。山本の声が聞こえた。

―お前俺らを信用してねぇのかよ―

次は獄寺。やめて

―つまんないね、君…弱すぎる―

雲雀さん・・・?怖いです。

―極限にがっかりだ!!―

笹川先輩・・・もう何も言わなんで・・・

―遠藤さん―

「沢d・・・

―バイバイ、君とはもうファミリーじゃないから―

嫌だよ、ねェ、嘘だよね?嘘だよね?嘘って言ってよ!!!!

弱音を吐いたら居なくなるんじゃないかって、思って何が悪いの!?
信用したいよ!!でも出来なくって・・・でも、信用したいのは嘘じゃないから!!
強くなりますよ!!もう誰にも負けないように!!
ガッカリさせない様に頑張ってやりますよ!!
っっっバイバイなんて言わないで!!!
まだ、まだ・・・一緒にいたい!!ファミリーでいたい!!!!

お願い…一人にしないで・・・

何時の間にか、泣きながらしゃくりながら叫んでいた。
大切なんだ、あの場所が、大好きなんだ、皆と居られるあの場所が。
暗闇なんて嫌。沢田達が私から離れていってしまう悪夢を見てしまうから。想像してしまう自分が嫌になる。
だから・・・・・・・・・

「帰りたい!!」

ファミリーと一緒にいられるあの場所に・・・!!

「「「遠藤/さん!!」」」」

そんな時誰かに呼ばれる声がした。
そうして私は戻れたんだ、暗闇から大好きな場所へと

「ただいま・・・!!」

そう言って泣いてもいいよね・・・?嬉しくて泣いているんだから

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