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〔REBORN〕人間不信の雪の守護者 完
作者: 未桜 ◆5vJ2t2Cxzg  (総ページ数: 74ページ)
関連タグ: 家庭教師ヒットマンREBORN! オリキャラ 
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*7*

標的4 恐怖が過ぎて

大丈夫。もう過ぎた事だ。
嗚呼、其ういえば『アレ』の所為で、人を心の底から信じるのが怖くなったんだ―――。
ホント弱いな私・・・、いまだに怖いと思ってんだな。
しっかし、少し喝入れただけで、みんな怖がるとか…そんなキャラじゃないと思われていたのか私。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・昼休み(屋上)〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
嗚呼、窮屈だったな――。やっと落ち着いてきた。
きょろきょろと周りを見渡して、すぅっと息を吸い、唄を歌った。

蛍の光のような夢をそっと集めて歩きましょう
優しい光に包まれて寂しさを紛らしましょう
泡沫(うたかた)の様に消えていく夢の為に涙を流して呟いた
消えていってしまうのね
儚(はかな)く消えてしまうものを貴方は気ずいていますか
気ずいているならどうか手放さないで――
かすかな望みを抱かせて――

ふぅ、少しだけ楽になったかな・・・?
ストレス発散に歌って・・・私馬鹿?馬鹿なの?
いやぁ、こんなの誰かに聞かれたら死ねるレベルで恥ずかしいな・・・

「チャオッス。」

・・・いた。なんか赤ちゃんが、

「聞いてた?」

恐る恐る聞いてみた。

「オウ。しっかりこの耳でな。」

ハイ終わった――。今、此処で終わった――。
ふっ、短い人生だったな。・・・って、死にたくないよ、こんなあほな自殺理由で。

「暗いがいい歌だと思うぞ。」

「そりゃど――も。」

「一つ聞く。お前の心境が読めねぇのは何故だ?」

おいおい、唐突だな、まぁイイケド。

「人の心境読まないでくれる?・・・私は、人を心の底から信じる事が出来ないんだ。そんな奴の心の底を見るのは難しいと思うよ?」

「なるほどな・・・」

「じゃあね、怖い赤ちゃん」

其ういって私は屋上を後にした。

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