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*73*
最終話 今日も
完全に寿命を取り戻した私には目まぐるしい一日が待っていた。
まず、京子ちゃんと花ちゃんに会った。
私の我儘かもしれないけど、ちゃんと仲直りをしたかったから、学校に行き、二人に会うと決めたんだ。
二人は私を見て、驚いた様な顔をして花ちゃんは怒りそうな、京子ちゃんは泣きそうなそんな顔をしている。
「・・・あの、えぇっとですね・・・その私が前にいったあの言葉、て、撤回していい?私はまだ二人を一緒がいいし離れたくないし・・・」
ああ、しどろもどろになるのが歯痒い!
もっとしっかりしろよ!!
許して貰えないかもしれない。でも、何度でも謝って何時か許して貰うから。絶対
諦めは悪い方だし
「・・・綾乃ちゃん・・・」
京子ちゃんが口を開いた。何て言われるのか、聞くのがちょっと怖い。
「お帰り!!」
「心配したでしょうが!!バカ」
二人が私を抱きしめてくれた。それだけで私は泣いてしまった。
このところ涙腺が緩んでいる気がする。
「ゴメンね」 そう言うのもなかなか言えないで三人で笑ってしまった。
それから、学校に行くと今日は珍しく遅刻をして無い沢田達と合流して皆で学校に行った。
流石に雲雀さんの眼が怖かったけど・・・「群れるな」っていう感じがした
実家には行ったけどどうしてか私の話を聞いてくれようとはしてくれなかった。
どケチだ。
それでもあの力を使ってはいけないんだ、約束したんだ祖先は復讐者にいずれ返すと
だから私は説得し続ける。支えてくれる仲間もいてくれるし諦めないようにしたい。
今日と似た日は何でも何度もあるかもしれない。でも同じ日なんてない。
だから私は、今日も歩み続ける。
一歩でも多く、皆と一緒にいる為に
それが私の今とてもしたい事
雪を優しく包んでくれる大空の為にその大事な存在の為に
諦めずに笑って生きていきたい
―FIN―