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標的61 過去での出来事
「…その者の先祖は昔、イタリアでマフィアをしていた。」
ヴィンジチェ(復讐者って意味らしいよ)は驚いたものだ。
私の先祖は日本人だが、イタリアでマフィアをしていたらしく復讐者と契約をし、とある力を貸して貰ったらしい。
私が―呪い―と言っている物を貸して貰ったらしい。
しかし誤算が一個あった。その力を使ったら寿命がどんどん取られていくと云う事。
で、大急ぎでなぜか日本に帰ったらしく、そこで籠っていた山(現実家)で使っても寿命が無くならないと云う事
そして、なぜが力が子供に宿って行くと云う事
有頂天に達した先祖は紙にとある言葉を書いたがそれを無くしてしまった事に気づかず、大往生したらしい。
「先祖が申し訳ありません…」
そう言ったが、聞こえて無かったのか復讐者は無視して帰って行った。
耳遠いなぁ…じゃなくて、一体何者なんだろう。
なぁにやってんだよ!先祖めぇぇぇぇ・・・天国に行けたらぶん殴ってやらぁぁぁ。
で、その紙を我が両親は見つけたらしく、やってみた所・・・無事大成功…で、山を抜けたらしい。
「遠藤さんが言っていたのってその言葉だったんだね・・・」
茫然としている沢田を見ると拍子抜けしてしまいそうになる。
まぁ、私も知らんかったがな!!
「って、あれって何て言ってたの?」
「知らずに言っていたのか!?…何つー図太さだよ・・・」
獄寺に呆れられても、痛くも痒くも無いな。で、なんて言ってたの?
目で訴えると呆れた様に教えてくれた。
アリガトよ
まぁ、簡単に訳せば
「復讐者どうか私の願いに耳を傾けて下さい。」
「私の中に存在する呪いを渡します。ですから私の失った寿命をお返し下さい」
「この願いが聞こえたなら叶えて下さい」
らしい。全っ然知らんかったなぁ…
と、いけねぇ忘れてたや…いや?忘れてても良かったけど…
皆の所に向き直り
「まぁ・・・何かすっごく恥ずかしいけど・・・ありがとう!!」
今、私はすっごく笑っていれている気がする。
子のファミリーの皆とずっとずっと一緒にいたいな・・・なんて恥ずかしいこと思っている事は内緒。