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*49*
「!貴方達…デヴォルボーゲンですか!?」
「んだよそれ。」
「ガジル知らないの?悪魔の弓…悪魔宗教だよ。」
悪魔宗教。
神を信仰するのではなく、悪魔を信仰する宗教。
「悪魔の弓が、どうかしたの?」
「貴方達は、違うんですね?…あいつ等はっ、」
少年の冷静な顔は、みるみると怒りの表情にそまっていく。
握られた拳からは膨大な魔力が溢れ出ていた。
「親を…殺したんだっ…!ここの孤児院の子供は、全員悪魔の弓に…親を…!」
「そうなん、だ…。」
少年はしばらく息を荒くしていたが、元が冷静だからだろうか。
すぐに落ち着きを取り戻していた。
「それで…どうして?」
「えっ、」
「貴方達はどうして兆年孤独唄の鍵を探しているんですか。」
その冷静な瞳が心に突き刺さり、何もいえない。
その様子を少年は伺い、ため息をついた。
「…在り処は、いえません。」
「そうだよ、ね。」
「ですが、」
「それは、手に届きそうな距離にあります。…探せば、見つかります。」
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