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*68*
「…お前は私を凍らせ、砕けられないのだろ?」
「な、んで気づいた…?」
「お前の魔法は、人間を凍らせても砕けない。それに、」
エルザがふわりと優しく、微笑みかける。
そ、とイムサの頬に手をあてた。
「っさわる、な…?」
「お前の名はイムサ、じゃない。……ハリアだ。」
「…!なんで、私の名前を!!!」
そこでイムサは気づく。
楽園の塔で、仲が良かった子。
何時の間にか、離れ離れになってしまった。
ふいに、涙が伝う。
「エルザ……!!」
「っハリア…!心配、した…!」
ハリアを抱きしめ、エルザも涙を流す。
「…『我はノア、吹雪の契約は解除された。』」
「グレイ?…おい、これも契約式か?」
「昔のは大抵そう、ね!」
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