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*69*
24話「ジュビアvs.メア」
「っくそ!」
ナツは、一方的な攻撃を受けていた。
殴ろうにも殴れない、相手の目がにごっていたから。
「っお前!辛くねぇのかよ!」
「…黙れ。」
かすかにリッカの動きは止まったが、再びナツに攻撃をする。
そのとき、グレイの口が小さく動き「やめろ」と呟いた気がした。
「っくは!」
「だーかーら…、貴方じゃ私には勝てない。」
メアはケラケラと笑い、ジュビアの体を締め付ける。
「っきゃああああああああ!!」
「泣き喚け!どうせ貴方は、役立たずなのよ!!」
ギリギリと締め付けられる感覚に襲われ、ジュビアは悲鳴をあげる。
「っ確かに、ジュビアは弱い!」
「!?ぐあっ…!」
ジュビアは隙をつき、メアの腹に打撃をくらわせる。
そのままメアは、地面を滑った。
「っく!」
「弱いけど…仲間を、愛する人を助けるためなら、」
ジュビアの目に、仲間への思いが灯る。
仲間、恋人。
その言葉がメアの心にストン、と落ちた。
「ジュビアは、貴方を倒してみせる!それが、『妖精の尻尾』なの!」
「っほざけ!」
メアの思考を乱そうとするジュビアをしめつける。
ジュビアの目は、まだ光を保ったままだ。
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