完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*22*
失ってしまった現実に苛まれて・・・
「うわぁぁああ!・・・夢か・・・」
心が記憶を否定する。夢であってほしいと・・・
確証はない、むしろ夢だと考えるほうが自然だろう。常識的に考えて・・・?俺がいた世界は非常識なものだ。常識に当てはめていいのだろうか?冷静に物事を理解する。そして狂っていく。過信で人を死に追いやる主人公など、いるだろうか。そもそも、こんな疑問など、自身を特別視している証拠ではないか。なんて愚かなんだ。失って初めて気づくとは・・・なんの意味ももたないではないか!
・・・〈意味なんて無意味ですよ。〉・・・
耳に残った理不尽な主張。理不尽で、わがままなだけで、自己満足な・・・
狂い溺れていく俺に、男は告げる。
「彼女は無駄死にになってしまったか、酷い話だ。」
振り返った所で人はいない。でも、迷う選択使はなくなっていたんだ。
「相変わらず、世話をかけさせる。困ったものだな。」
「それでも、彼等は前を向いて歩いてくれています。」
「彼等か、彼になることを祈るよ。残酷だが、な。」
PR