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*44*
また帰ってこれる確証はなくて・・・
「暑い」
「砂漠ガ暑クナイノハ夜ダケダ。」
平然と答える天魔、そういう問題ではない。
「俺のいた世界は夏でも30ほどだぞ・・・都会っ子に砂漠って馬鹿だろ。」
「バテタノカ、マァアノテントデ休ンデ来ルトイイ。」
「気遣ってくれるのは有り難いが、そうも言ってられないんだ。今まで寝てからこの世界に留まれていないんだ。」
「ダガ帰ッテ来レルノダロウ。ナラ探セバイイダケデアロウ。」
「確証はないぞ・・・」
「確証等、人ガ確カナモノヲ求メテデキタニスギナイ。」
「そうか、ならよかっ・・・」
倒れた。限界だった。霞む意識のなかで、確かな仲間を持った気がしたんだ。
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