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追憶に潜む答え〜2〜
二回目の訪れ、“目覚め”はガタラ原野だった。初めて 違う種族をみた。驚き、そんな中で変人にもあったな。変人の言葉は、人生を変えた。価値観の違いは、物の見方を変えた。俺は変わったんだ。でも、愚かな俺は仲間を失った。愚かだ、所詮記憶なのに。失った時の悲しみも、“偽り”だというのに。
東京に戻っても、葛藤していたな。俺でない。“本物”が。迷いに迷った“本物”は、政則が導いてくれた。記憶はあっても、違うんだ。覚えていても嘘なんだ。葛藤なんてしてない、悩んですらいない。
ずっと
“ネムッテイタンダ”
笑える話だ。彼女を失ったのは俺なのに、悩むのは違う存在。俺とは違って、人生を歩んできた“存在”。師と呼べる人がいる。皮肉だな。奥義を教わりも受け継ぎもしなかった。そんな俺が奥義を使うなんて。
終わりに近づいた旅、王国でいろいろあった。武器も防具も楽に手に入ったな。
「そりゃあ、俺が変装してたもん。実は実体なかったし。」
いきなり、声が聞こえた。暗闇に二人は向かい合っていたんだ。
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