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*52*
追憶に潜む答え〜7〜
「あの時、何処にアイツ、零路はいた?」
「どこって、ダムに釣りに・・・」
見落としていた。きずかなかった。身近な真実に・・・
「でも、おかしくないか?その時零路は俺より下、つまり小一だぞ?」
「まぁ、普通はな。ただ、“キズイタ”んだろうな。」
「きずいた?」
「それは・・・」
世界が揺らぐ、火羅は辛そうだ。
「時間がないか、じゃあ重要なのだけ言うぞ。現状、おまえは生物として成り立っている。つまり、生きている。そして、世界は止まっている。俺にはこれが限度だな・・・」
「火羅・・・ありがとう。何となく分かった。それで、俺はなにをすればいい!?」
「決断しろ。自らで答えを出せ。俺はもうめんどいやー」
「分かった。じゃあ、行ってみるか!!」
「ふう、しんどー。命削ってますなんて急かすのもあかんしな。まぁ、死なねえからいんだけどー。あとは、野となれ山となれ、かな。」
そういって火羅は、次元の狭間に身を投じた。
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