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*53*
世界は綻び始めて・・・
俺は山道にいた。何処に向かうべきか、分からない。見渡しても答えはない・・・
“ホントウニ?”
知っている。俺は知っている。行かなければならない。そのとき、聞きづらい声が聞こえた。
「さだおヨ、戻ッタカ!探シタゾ。」
「天魔!!いきなりだがすまない。俺を“ラニアッカの湖”に運んでくれないか!?」
「別ニカマワナイガ・・・ナニガアッタ?コノ世界ニ現レタ次元ノ裂ケ目ト関係シテイルノカ?」
「この世界にも裂け目が・・・説明してる時間がない!移動中に話す!」
移動中、俺は伝えた。この世界の現状、俺の事実。驚きを隠せてはいなかったが。それでも、天魔は黙って頷いてくれた。これが最期になるとは知らずに・・・
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