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*54*
天魔の決断〜1〜
着いた湖は綺麗だった。
「あそこだ!モアイの下!!」
「誰カイル、イヤアレハ敵ダナ。殺気ガ漏レテイル・・・」
黙り込む天魔、そして立っている青年?いや、二十は越えているであろう。その男は、ただ俺達を見ていた。
「さだお、オマエを投ゲル。着地ハ自分デ考エテクレ。」
「え?いきなり何を・・・うわっ!?」
ブン投げられた。その勢いでモアイを粉砕し、隠れた洞窟を見つけだす。
「おい、いきなり何す・・・天魔!!」
そこには、立っていたはずの男がいた。闇よりもまがまがしい黒の双刃が・・・
天魔の腹部を貫いていた
「天・・・」
「ユケ!さだおヨ!ソナタノ未来を・・・グッ、此処ハ我ガ引キ受ケタ!!」
走った。時間がない。俺は最低だ。仲間を捨てた。だが、世界は止まってくれない。酷い話だ。天魔、死なないでくれ。逃げてくれ。俺なんかのために・・・
すまない、そしてありがとう
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