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*55*
天魔の決断〜2〜
Side天魔
分かっている。我の勝てる相手ではないと・・・化け物、いやもっと。そう、まるで“邪神”ではないか。男は告げる。
「何故、命をかけた。天魔ともあろうものが・・・自殺志願か?」
「アノ男ニ託シタダケダ。」
「なるほど、それほどの器なのか。さて、後悔してないか?」
「シナイ筈ガナイ。我ハモットさだおト旅ガシタカッタ。語リ合イタカッタ。ダガ、シカタナイノモ感ジテイル。」
「しかたない?」
「我ハ、人デハナイノダカラ・・・天魔ナノダ!!」
「そういや、自己紹介もしていなかったな。俺の名は架狩狼、殺し屋だとかなんでもよぶんだな。さて、無駄話は終わりだ。安心しろ、お前を殺して終わりだ。あいつ、さだおは狩らずにおいてやる。」
「ソウカ、助カル。」
世界よ、なぜ我が天魔なんだ。なぜ人でない。この淀んだ体では、酷いじゃないか。もし、頼みが聞けるなら・・・
さだおを助けてくれ
ザシュ
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