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巫女として、人として〜4〜
頭に響く声、はじめは恐ろしかった。脳に受信される、とでも言うか・・・。唐突に声は聞こえていた。おびえていた内に耳をすませて声を聞いた。そして、理解する。これは、力なのだと・・・。
何年たったか、私は巫女として生きていた。人は崇める。世界を知る巫女と。
間違いではない。が正しくもない。何故か、それは世界についてだ。世界の声を聴く、それだけであって、世界を知るわけではない。故に未来を知る由もない。そして、この力の代償を・・・、
知るのは、遅すぎた。
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