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*7*
これから始まる冒険を素直に喜べなくて・・・
「ってことは、俺・・・」
「うん、旅芸人のドワーフ。」
混乱している中、俺はキサナにこの世界について聞いた。どうやら、俺は人間ではないらしい。しかも芸人だ。なぜかは、わからない。
「んで、此処は?」
「アグラニの近くのラニアッカ断層帯。弱い魔物しかいないのどかなところだよ。」
「へー、なるほどな。」
「記憶喪失ってのは、困ったなー。直し方分からないし・・・あ、でも面白いよ、君。」
「おもしろい・・?」
微かに浮かんだ思い出・・・
「一緒に冒険しない?利害は、一致してるはずだよ?」
「いいのか?なら頼む。冒険しよう!!」
はっきり答えた言葉の裏には、あのときの光景があった。
「君はなにがしたいの・・?友達じゃなかったの・・・?返してよ!!」
そう、訴える少年達と自分を助けて逝った、養父。九政則の写る写真があった。
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