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6人の役者
作者: 紫桜  (総ページ数: 86ページ)
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♯37 「楓 瞳(カエデ ヒトミ)」

なんで私は、告白されて混乱している間にいつの間にか来ていたストリートで、何かみんなに買おうなんて考えられたんだ!!?

おかしくなったのか・・・?
混乱しすぎたのか・・・?

脳内での独り言のしゃべり方もおかしいし!!

こんなに脳内でたくさんしゃべるほど、自分寂しい人間じゃないぞ?




え、私、寂しい・・・の?

え、嘘でしょ?

なに、なに、どうしたの。

おかしくなりすぎて、感情までコントロールできなくなった?

まてまてまて、いろいろおかしいよ、自分・・・。

キャラが、キャラが、違う・・・。(登場人物がいってはいけない言葉)


・自分の頭
・脳内での独り言
・感情
・キャラ


すべてにおいて違う・・・。
私が、私じゃない。

「なにかお探し物ですか?」

「はい?」

脳内の独り言に、いきなり自分じゃない声が聞こえてきた。
ああ、店員さんか・・・。

「あ、すみません。少し、ゆっくり見させてもらっていいですか?」

「失礼しましたー!」

私、笑っていられただろうか。

いや、あの店員さんを見てると、笑っていただろう。
ほんと、作り笑いだけはうまくなったな、自分・・・。

ここは、文房具屋さん。
けっこう、いろいろあって、初めての人は迷いやすい。
私は、あんまり行かないと言いながらも、かなりの常連だ。
その隣の貸し本屋と、リサイクルショップも、常連。

どれも、無駄にモノが多くて、不陰気はいいけど、素人は3秒眺めただけで帰ってしまうような店だ。

そして、もうひとつおまけに・・・。

あんまりいかないのは、この3つ以外だ!

うん、話がかーなーり、ずれたけど、まあいいだろう。

すでに何もかもがおかしくなっているのだから。

ここまで来ると、開き直るしかない。

すでに何もかもがおかしくなっているのだから。
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