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6人の役者
作者: 紫桜  (総ページ数: 86ページ)
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*7*

「今でも、華がまるでいるように普通に華のことが会話にあがってくるんだよ。
私と晃の間だったら、分かるけど・・・。
5年のときもそうだけど、今も中心にいるんだね、華は」

「え、そうなの?
 でも、晃や瞳もそうじゃん?」

「う〜ん、そうかもねぇ〜」

「否定しないんだ・・・」

この、最後の3つの会話だけは、いつもと反対だった。



電話が終わった直後、お母さんが帰ってきた。

「ただいま〜」

「おかえりなさーい、あのさ、お母さん!
 今週の日曜日、晃と出かけるから!」

「そう。・・・嬉しそうね」

「うんっ」

さっそく洋服選びをしなくちゃ!と、部屋に戻った私は、これほどにないっていうくらい、テンションがあがっていた。

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