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*153*
(悠斗は…覚えているのかな?)
みんなが綾美の話を聞き終え、しん…となっている。
かえでは、1人そのことを思い出し、頬を赤くする。
あのあと、悠斗とはなにもない。
別に、期待していたわけではないけれど。
(わたしだけ…?)
自分だけドキドキしてて、なんか…悔しい。
(悠斗は、なんでわたしにキスしたのかな…?)
改めて考えると、悠斗のことなんて、あまり知らない。
いつも無表情で、虫が好きで、でも、優しくて…。
いつも一緒にいた。それは、今もだけれど。
わからない。
知りたい、もっと…もっと。
…大好きだから、知りたい。
…大好きな悠斗のこと、もっと知りたい。
無表情な悠斗は、なにを考えているかいっつもわからない。
だからこそ、知りたい。
もっと、教えて。悠斗のこと―――。
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