完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~

*166*

「…そうだったんだ」

「紗綾…」

雪成が紗綾の顔を見ると、紗綾の目には、うっすらと涙が浮かんでいて、今にもこぼれそうだ。
そして、紗綾は、にっこりと微笑む。

「また会えて…うれしいです…!」

そんな紗綾を見て、綾美は、嬉しそうに見つめる。

「ところで、力を取り戻す…ってどういうことですか?」

志穂から、もっともな質問が飛んでくる。
すると、綾美はポケットから小さな瓶を取り出す。

「ここに入っている薬…これが、力を取り戻す薬です」

綾美が微笑みながら、そう言うと…

「悪魔の言うことなんか信用できるか!」

「そうだ!帰れ―――」

「おまえなんか必要ない!」

と、次々に野次が飛んでくる。

「みなさん…落ち着いてください!」

綾美も最初はおろおろしていた。

・・・しかし。

「・・・うっるさ―――い!」

綾美が突然大声を出し、みんながそれに驚く。
綾美は完璧にブチギレているようだ。

「人の話は最後まで聞けっ!」

…もう、大人も子供も関係なくなっている。

「だいたい、マテリアルが減少してきたのは、誰の責任ですかっ?」

もちろん、一般人と結婚した人だろう。
しかし、それを止めなかった大人たちもそうだ。

「わたしも、無理矢理は駄目だと思いますが、せめて違う属性のマテリアルにするべきでは?」

その言葉に、みんなが押し黙る。
綾美は、フウッと息を吐き、話を戻す。

「この薬は、1時間くらいの時間効力があります。また、これの効果が現れるのは、…耕平先生くらいまでの歳でしょうか」

とりあえず、綾美は雪成、伊吹、圭吾、耕平の4人に薬を5錠ずつ渡す。
…すると…

バンっ!

急にドアが開き、みんなの視線は一気にそこに集中する。

「遅れてごめんなさい…」

小夜子…雪成の母だ。

「…あれ?鳴神くんとユリちゃんは?」

その言葉にみんな首をかしげる。

「紗綾…なんでいないの?」
「わかんない…電話かけたけど、つながらなかったの」

その言葉に、今度は小夜子が首をかしげる。

「あれ?おかしいわね…。ちょっと前まで、鳴神くんとユリちゃんと話してたんだけど」

「え…もしかして…?」

みんなの頭に最悪の考えが浮かぶ。

「鳴神さんとユリさん…一緒にどこかに行っちゃった?」


ふぅ〜やっと、やっと…!
本編とは違う感じにしてみたよ〜っ
これしか思い浮かばなかったしぃ・・・
次は、あの問題…だねっ

165 < 166 > 167