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魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」
作者: マヤ  (総ページ数: 208ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 
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あっさり答えを出しすぎたかな?ま、いっか。


「…お、お母さんが…?」

紗綾が驚きながら声を出す。

「…おそらくそうでしょうね。」

圭吾も言う。

「紗綾、その悪魔、シャールとかいうやつは、綾香が生きているといっていたんだよな?しかも、魔界に…」
「…はい。確証はありませんけど…」

紗綾は、ペンダントにそっとふれた。

綾香の形見のペンダント。
それが、綾香とつながっているように思えて―――。



   お母さん…どうして?どうして、ペンダントをアーティファクトにしたの?
     どうして、悪魔と駆け落ちなんてしたの?ねえ…お母さん…


そう思っても、答えてくれる人はいない。

綾香が生きている可能性はある。
しかし、この、地球という世界にはいない。
遠い、遠い世界。

それは、とても悲しいことで。

紗綾はまだ小学生。
とてもそんな悲しい現実を受け入れることができない。



   ねえ、お母さん… …会いたいよ…



紗綾には、綾香に会いたい、という気持ちが今回の件で高まった。
でも、魔界にいくのは、紗綾の実力ではまだ危険だ。

   魔界にもいけるくらい、わたしは強くなってみせる。
     みんなのためにも…、お母さんに会うためにも。

そして、形見であるペンダントと破魔の笛を握りしめたのであった。

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