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*18*
あっさり答えを出しすぎたかな?ま、いっか。
「…お、お母さんが…?」
紗綾が驚きながら声を出す。
「…おそらくそうでしょうね。」
圭吾も言う。
「紗綾、その悪魔、シャールとかいうやつは、綾香が生きているといっていたんだよな?しかも、魔界に…」
「…はい。確証はありませんけど…」
紗綾は、ペンダントにそっとふれた。
綾香の形見のペンダント。
それが、綾香とつながっているように思えて―――。
お母さん…どうして?どうして、ペンダントをアーティファクトにしたの?
どうして、悪魔と駆け落ちなんてしたの?ねえ…お母さん…
そう思っても、答えてくれる人はいない。
綾香が生きている可能性はある。
しかし、この、地球という世界にはいない。
遠い、遠い世界。
それは、とても悲しいことで。
紗綾はまだ小学生。
とてもそんな悲しい現実を受け入れることができない。
ねえ、お母さん… …会いたいよ…
紗綾には、綾香に会いたい、という気持ちが今回の件で高まった。
でも、魔界にいくのは、紗綾の実力ではまだ危険だ。
魔界にもいけるくらい、わたしは強くなってみせる。
みんなのためにも…、お母さんに会うためにも。
そして、形見であるペンダントと破魔の笛を握りしめたのであった。
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