完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~
*199*
「え…」
みんなの声に背を向け、綾美はその辺りの土を探り始める。
「…ここか」
そう言うと、目を閉じ、意識を手元に集中させる。
「―――地よ、この先にある場所へ―――」
そう言った瞬間、眩い光が辺りを包み―――
「…この先に、2人はいるはずだ」
そこには、1つの穴。
人が通れそうなくらいの大きさだ。
「…みんなはここで待っていてください。わたしが行ってきます」
綾美は、1人で行こうとした。
しかし、それをみんなが許すはずない。
「ダメだ」
「れん…離して」
れんが綾美の腕を掴み、紗綾と黎夜も頷いた。
「こっちは、俺たちがついてるから、4人で行って来てくれ」
「任せたよ」
「―――分かった…。4人で行こう」
綾美もしぶしぶ納得し、穴に飛び込んだ。
そして、残された3人も頷き、飛び込んだ。
――――――――――――――――――
「志穂、徹平さん!」
綾美たちは、穴に飛び込んでから少し歩き、2人の名前を叫んでいた。
「…あ、綾美!あそこ!」
紗綾が指差した先。
そこには、ぐったりとした志穂と、それをかばうように立っている徹平。
―――そして、悪魔。
「大丈夫ですか!?」
「あやみっち、さあやっち、レイヤ、れん!?」
「…もう気づかれたか」
徹平は少しほっとした顔になり、悪魔は舌打ちをした。
「あいつ、しほっちの体を乗っ取ろうとしていて…。しかも、全然歯がたたねぇ」
徹平は悔しそうな顔をして、悪魔を睨みつける。
「うるさいな。風よっ」
「くっ…光よ、万物を弾く盾となれ!」
黎夜が生み出した盾で攻撃を防ぐ。
「徹平さんは、志穂をお願いします」
「あ、ああ」
「悪魔!わたしが相手よ!」
綾美が一歩前に踏み出す。
「綾美!無茶しないで…」
「紗綾こそ無茶しないで。足元フラフラ。黎夜とれんも」
「うっ…気づいてたの?」
「そりゃもう。バリバリに」
綾美はにこっと笑い、もう一歩前に出る。
「さあ、覚悟なさい!」