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*203*
「ど、どういうこと…?」
紗綾がつぶやくように言う。
「おそらく、一撃必殺…だろう。それも、綾美2人分の力でも足りないくらいの」
「そんな…」
綾美は、力をたくさん使い本来の力が出せないはず。
そんな状態で、その魔法を使ったら…?
「やめて…無理しないで…」
半泣きの状態で、願うようにつぶやく。
『紗綾』
(―――え…?誰…?)
突如、頭に響くような不思議な声。
でも、なつかしくて、温かい声で―――。
『綾美の想いを…無駄にするの?』
(無駄…に…?)
でも、綾美に傷ついてほしくない
ずっと、笑っていてほしい 無理しないでほしい
『綾美を…支えてあげて…』
それっきり、声は聞こえなくなっていて。
(…そっか…そうなんだ…)
もし、わたしが綾美だったら きっとその魔法を使う
誰かが…わたしが支えてあげなきゃ
―――想いは、強く、永遠に続く大きな力になると信じて
(…お願い…)
手を祈るように合わせ、願いを込める。
紗綾に続き、みんなが手を合わせる。
―――――――――――――――――――――――――
「綾美ちゃん…」
かえでが、心配そうに目を細め、手を合わせる。
(綾美ちゃん、ずっと…心はそばにいるよ…)
「―――…」
悠斗が、それを見習うように手を合わせた。
周りにいたみんなも手を合わせた―――。
―――――――――――――――――――――――――
キラキラとしたものが、宙を舞っている。
それは、綾美とリンナのもとへ行き―――。
綾美とリンナは、同時に目を見開き、声を紡ぐ。
『sky night・magic!(夜空の魔法)』
すると、夜空の星が煌めき―――。
辺りは、眩い光に包まれた。