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*71*
「…綾美、おまえさぁ、あの時のことみんなに話さないつもりか?」
れんがぽつりと声に出す。
「今日は鳴神さんがいないでしょう?みんなが集まれたときに話すつもりよ。」
でも、れんにはわかっていた。
今日、いろんなことがあったため綾美はまだ気持ちの整理ができていないのだ。
「おまえ、気持ちの整理できてないだろ。隠してても俺にはわかるからな。」
「…そうよ。今度みんなを危ない目にあわせちゃったらどうしようって…。」
素直にそう話す。声を震わせながら。
「綾美はみんなを守るって言ってるけど、綾美、おまえ自身のことはだれが守るんだ?」
「………。」
その質問に綾美は答えられずに下を向く。
「こっち向け。」
そう言って綾美の顔をこっちに向けさせる。
「守られるばっかじゃいやなんだよ。俺も男だ。おまえのことは、俺が守ってみせる。」
綾美の笑顔に何度助けられただろうか。
だから、今度は自分が助けたい。
「俺はおまえを守りたい。」
綾美が少しでも早く立ち直るように。
綾美が少しでも多く笑ってくれるように。
その思いを込めてもう1度、ぎゅっ、と抱きしめる。
「俺は、おまえが好きだから。」
ついに、れんが、綾美に、告白しちゃいましたぁ〜〜〜!!!
さてさて、どうなっちゃうんでしょー。
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