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【視点小説】help-END【完結】
作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 62ページ)
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*17*

???視点


なんだ....ここ.....

僕は....一体....


さっきまで...何を....


「はっ、ようやく目覚めたか。」

誰かが...僕を呼んでいる。

「まだ復活には時間がかかるからな、名前だけでも教えてくれれば良いんだがな。」


名前....




そうだ、思い出した。

僕は、僕の名前は.....

「僕の名前を言う前に聞いていいか?」

「お前は誰だ?何故僕を生き返らせようとしている?」


「お前が人間だからだ....まったく、死体の損傷が酷すぎて直すのに1リセット分は掛かった。」

人間?種族が関係しているのか....


「何のためにこんなことを?」


「俺の無実を証明しろ。」

「はあ?」

「俺が言ったところで信用されまい、だからお前に任せると言っているのさ。」

「僕もあまり信用されるほどの人間ではなかったのだがね。」

ようやく手足の感覚が掴めるようになった、僕は真っ暗な所から立ち上がろうとする。


「....生前の事はいい、念のためコイツをくれてやる。」


声の主は僕の右手に何かを落とした。

「これはなんだ?」

「お守りみたいな物だ。」

「....ありがたく受け取っておくよ、それで出口はどこだ?」

「後ろ側に歩けばその辺の道にたどり着く。」


僕は後ろを向いて、歩き出す。



「マクスウェル。」

「はぁ?」

「マクスウェル、それが僕の名前だ。」

「....そうか、気を付けろ、マクスウェル。」


そうだ、僕はマクスウェル。

僕は一度...死んでいる。


向こうを振り返った、一瞬だけ声の主らしき物が見えた。

それは...まるで骸骨のような見た目をしていた。

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【マクスウェル】

唯一、和解せず最期まで敵対したままのざくアクの敵キャラ。

それなりの地位を持っていた召喚士だが、本人が自覚するほどの小物であり、若い上に化け物クラスの実力であったシノブに嫉妬していた。

様々な手でエステルとシノブを陥れたが、最期には原型が残らなくなるほどドロドロの死体となってしまった。

その時彼は、今まで話さなかった努力を認めてくれない孤独と不安を一人でに打ち明け....エステルは彼の事を今も引きずり続けている。


【声の主】

マクスウェルに手を貸す謎の人物、マクスウェル曰く骸骨のような見た目。

無実の証明をするためにマクスウェルを生き返らせ、代わりに動くように命じた。

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