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【視点小説】help-END【完結】
作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 62ページ)
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*36*

【ヅッチー視点】

....ありがとう、相棒!

ヅッチー
「フッチー....私の体ではとても使えない、お前にも力を貸してほしい。」

ヅッチー(マフィ)
「....ああ、好きにしろ!」


WORLD Sansの動きが.....固まったかのように拘束される。


マクスウェル
「動きが止まった....!?」

ヅッチー(マフィ)
「今しかねぇぞ!!」

ヅッチー
「奮い起て!ヅッチー!!」

【タケミナカタ・バースト!!】

ヅッチー
「ぶっとびやがれええええええ!!!!」


大きな爆音が響く....崩れる音がする......!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

....よし、成功した。

マクスウェル
「....うっ!!ゲホッ!...や、やったのか!?」

デーリッチ
「な、なるほど....中々やるでちね。」


目の前にはもう怪物はおらず...代わりに崩れ落ちた天井や瓦礫が辺り一面に転がっていた。

ヅッチー
「地下が壊れるって聞いて、ピンと浮かんだのさ.....いっそ近くをぶっ壊して、アイツを下敷きにしてやればいいってな」

ヅッチー(マフィ)
「へへ...道を封鎖するとの、化物を抑える...これを同時に行っちまうとは、流石ヅッチーだな....」

...けどちょっと無理しすぎたか、相棒の魔法があっても、体がふらつく...


デーリッチ
「....ん?なんかグラグラ言ってないでちか!?」

マクスウェル
「だから言っただろうが!!」

ヅッチー
「そ、それはまぁ...それが狙いだったわけだし...」

マクスウェル
「でもここで僕らも下敷きになったら元も子も無いだろ!!いいからこいつら担げ!!僕はやらないけどな!!」

相棒に引っ張られて、私達は地下を後にする。


....ああ、ようやく仕事が終わった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【フッチーのアジト】

相棒からめいっぱい回復魔法を浴びて、私はようやく元気になった。

...気が付いたら夜だった、この世界で夜空を見るのは初めてかもしれない。

ヅッチー(マフィ)
「ああ、お疲れ...どうにか全員死なずに戻ってきたな...」

ヅッチー
「...ああ。」


デーリッチ
「8のフォーカード!!」

マクスウェル
「JとQのフルハウス!!」

ヅッチー(マフィ)
「...あのデーリッチとかいうのは準備でき次第、俺が連れて帰るよ....勿論お前と一緒にな。」

ヅッチー
「そうか。」

マクスウェル
「僕は5枚かける!!」

デーリッチ
「よし、勝負でち!ジョーカーだから最強でち!」

マクスウェル
「バーカ!そのジョーカーは最弱の方の絵だよ!」


ヅッチー(マフィ)
「.....その、すまないな、お前を守らなきゃならなかったのに...逆に命まで助けてもらって。」

ヅッチー
「気にするなって...相棒なら、こうするかなって思っただけさ。」


デーリッチ
「一枚増やして勝負でち!合計18でち!」

マクスウェル
「こっちは21!最強のブラック・ジャックだ!」

デーリッチ
「ぐわー!!」

ヅッチー(マフィ)
「体、痛くないか?俺にだって責任っていうのは分かってるしさ...なんでも言ってくれ、出来る限り力になってやるからさ。」


マクスウェル
「ハハハハ!!僕の白の方が多いぞ!これで三連勝だな!」

デーリッチ
「うおおおおお!!デーリッチの苦手な物で挑むとは卑怯なり!!」

ヅッチー(マフィ)
「っていうかうるせぇよそっち!!何やってんだよ人のアジトで!?」

マクスウェル
「スロットとかやるのも気が引けるしダーツって楽しくないしさ...こうやってトランプしてるんだよ」

ヅッチー(マフィ)
「最後トランプすらしてなかったよな!?オセロじゃねーかどう見ても!!」

デーリッチ
「だってここ面白いもの何も無いし...」

ヅッチー(マフィ)
「悪かったな、面白いものが何も無くて!!後10年たったらカジノの魅力が分かるかもしれないけどな!!」

ヅッチー
「フッチー大丈夫?」

ヅッチー(マフィ)
「大丈夫じゃない...なんというか、普段こんなのと相手にしてるのか、お前....」

ヅッチー
「まあな、あんなのだけど、皆にとってはいい王様で、私にとっては大事な友達なんだ。」

ヅッチー(マフィ)
「...相棒、か、なんか羨ましいかもな。」

ヅッチー(マフィ)
「俺の回りは部下ばかりで、弱音を吐いたり、相談に乗ってくれる奴なんてずっと側にいてくれたプリシラくらいだからな....」

ヅッチー
「フッチー...」

ヅッチー(マフィ)
「だから、こうやって話し合える相手が増えたこと、実は嬉しいんだ...自分自身っていうのが難点だが。」

ヅッチー
「私は私、フッチーはフッチーだろ?...姿や名前が同じでも...全然違うじゃないか。」

ヅッチー(マフィ)
「...お前、変わったな、初めて会ったころはすげぇ暗かったのに。」

ヅッチー
「調子を取り戻したと言ってくれ。」


ヅッチー(マフィ)
「そうか....」

プリシラ(マフィ)
「ヅッチー、飲み物持ってきましたよ...今日はノンアルコールにしてみました。」

ヅッチー(マフィ)
「ああ、後で飲むから置いといてくれ。」

ヅッチー
「私も飲んでいいか?」

マクスウェル
「...いや、それ酒だろ?ノンアルコールとは言うがアルコールが無いわけではないんだぞ?」

プリシラ(マフィ)
「そこら辺は大丈夫です、甘酒みたいなものですから、ハイこれ。」

ヅッチー(マフィ)
「....おい、なんだよこの容器。」

プリシラ(マフィ)
「あっちのヅッチーも飲みたがるだろうと思ってあらかじめそういうのに対応出来るコップを用意したの。」

ヅッチー(マフィ)
「だからってコレはねーだろ!!これは!!」

あっちのプリシラが持ってきた奴は...大きな容器に、ストローがちょっと捻られた奴が2つ....これって...

ヅッチー
「こ、これって....」

ヅッチー(マフィ)
「何も考えるな....飲みたいんだろ?さっさとお前も飲めよ....」

フッチーは何も言わずストローで酒を飲む

マクスウェル
「僕、ストローで酒を飲む光景なんて初めて見た...」

デーリッチ
「ヅッチーは飲まないんでちか?」

ヅッチー
「え?ああ!飲むよ!」

ストローを吸って、お酒を味わう。

...甘い、それに不思議な味をしている。

こんな味するんだな、酒って。

ヅッチー
「.....ねぇフッチー?さっきからなんで無言で飲んでるの?美味しくないの?」

ヅッチー(マフィ)
「念のため言っておくが俺はノーマルだからな?け、決して変なこと考えてないからな?お前もそんな気を起こすんじゃないぞ!?」


.....ノーマルって何!?

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【タケミナカタ・バースト】

現在の魔力が少なければ少ないほど威力が高くなるヅッチーの最終兵器。

底力で一度【真・タケミナカタ・バースト】まで進化して、受けたダメージを数倍にして返す。

正直技がデーリッチより主人公っぽい。

【オセロ】

ざくアクで良く出てくる遊び、デーリッチはドラゴンの赤ちゃんにも負けるくらい弱い。

だが相方のローズマリーはオセロにめっぽう強く、放浪時代は【賭けオセロ】で生計を経てていた。

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