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【視点小説】help-END【完結】
作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 62ページ)
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*38*

〜ローズマリー視点〜

.....そして翌日、朝になった。

...地下なのでもちろん太陽などない。

エステル
「か、体痛てぇ....」

メニャーニャ
「仕方ないじゃないですか、他に寝るところが無いんですから。」

プリシラ
「....今日、ヅッチーが帰ってくるのね。」

野獣先輩
「オマケでゴミが付いてくるっすけどね。」

シノブ
「ゴミだって使い道はありますよ、少なくともマクスウェルには。」

メニャーニャ
「...シノブ先輩もあんなことされて、よく面と向かって話そうって気になれますね」

野獣先輩
「たくっちスノーと比べたらマシだゾ。」

Chara(shift)
「あれ?bossとFellマリー知らない?」

スネーク
「その二人なら、お前達が寝てる間に外へ出て何処かへ向かっていったぞ。」

Chara(shift)
「そっか...まぁいない方が安全だから別にいいけどさ。」

Asgore(spin)
「あ、来たみたいだね。」

向こうから、前にヅッチーを乗せた乗り物が走ってくる。

...ただし、今度は安全運転のようだ。


ヅッチー(マフィ)
「....待たせてないか?」

Papyrus
「まだ起きたばかりだぞ!」

ヅッチー(マフィ)
「そうか...ならいいが。」

プリシラ
「....ヅッチーは?」

ヅッチー(マフィ)
「後ろの席で寝てるさ...相棒と一緒にな。」

プリシラが慌ててドアを開く...確かにデーリッチとヅッチーがくっついて寝ていた。

私とプリシラが二人を乗り物から降ろして抱き抱える。


ローズマリー
「デーリッチ...本当に無事で良かった。」

プリシラ
「....ヅッチーが怪我したと聞きましたが。」

ヅッチー(マフィ)
「ああ、完全に油断していた、結果的に...俺はこいつに命を救われたって事になる、何て詫びればいいか。」

...そしてMafiaヅッチーは地下で起きた出来事を話す。

骸骨の化け物、自分を庇って致命傷を受けたヅッチー....最終的に化け物は崩れたcoreの下敷きにして圧殺したそうだが...

ヅッチー(マフィ)
「マクスウェルによれば、あれはWORLD Sansって言うんだと、向こうも聞いただけだそうだが。」

Chara(shift)
「WORLD!?あのAU見ないと思ったら、地下に居たなんて...生きて帰れただけでも奇跡だよ...」

ローズマリー
「怪我はどれくらい酷い?一応傷薬を作っておいたが...」

ヅッチー(マフィ)
「そちらの国王の回復魔法のおかげで、ある程度マシにはなった...こちらとしても最大限の処置は施した、ただ魔法が切れたら2、3日は歩けないかもな。」

プリシラ
「ヅッチー!!」

ヅッチー(マフィ)
「なぁ、何か俺に出来る事は無いか?..俺としても、こいつに借りが生まれちまったからな。」

プリシラ
「....Mafiaヅッチー、貴方に対する処置は後で考えておきます、私の...私達のヅッチーが帰ってきてよかった..」

ヅッチー(マフィ)
「...それにしても、なんたって地下にあんた達の王が?」

ローズマリー
「ああ、それに関しては色々と面倒なことが....」

私はMafiaヅッチーに酒場で起きたことを話す、もう一人の自分、魔法を暴発させる力、何処かへ飛んでいったデーリッチ....

ヅッチー(マフィ)
「...なんか、そっちもとんでもねー事になったみたいだな、こいつを受け取ってくれ。」

Mafiaヅッチーは何かを私の手に握らせる。

ローズマリー
「これは?」

ヅッチー(マフィ)
「名刺だよ、俺の電話番号が書いてあるからなんかあったら呼んでくれ...助けになれれば良いんだが。」

野獣先輩
「おう、了解した...ところで、例の。」

ヅッチー(マフィ)
「マクスウェル、だろ?暴れるから魔法でおとなしくしてやった、煮るなり焼くなりすきにしな...」

ヅッチー(マフィ)
「俺の、そしてヅッチーの仕事はここまでだ....あいつには【辛い目に合わせてごめん】って伝えてくれ、じゃあな。」

そう言うとMafia ヅッチーはマクスウェルを雪原に捨てて、乗り物を走らせる。


ローズマリー
「....ヅッチーの呼び方が【クソ妖精】じゃなくなっていた、彼女も、ヅッチーの事を気にしているんだな。」

野獣先輩
「まぁ、マフィアという後ろ盾がいるのはありがたいっすね。」

スネーク
「どうだ?エステル...本物か?」

エステル
「....ええ、間違いなくマクスウェルみたいね」

メニャーニャ
「生き返ったと認めざるを得ない、というわけですか...」

シノブ
「叩き起こしますか?」

エステル
「やめなさいって、腕捕まれるわよ、ここは魔法で遠くから!!」


マクスウェル
「てめぇら殺す気か!!」

エステル
「うわっ、起きてた!!」


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【グリルビー】

マクスウェル
「....で?随分手荒い歓迎じゃないのか?」

エステル
「あんたがやってきた事に比べればまだマシじゃないのよ....」

マクスウェル
「まあいいか...改めて、久しぶりだな、ハグレ王国。」

ローズマリー
「マクスウェル....」

スネーク
「....死んだはずの人間が近くにいるというのは、複雑な気分だろうな。」

マクスウェル
「ああ、そうだろうな.....」

デーリッチ(スワ)
「我々AUや、この世界の事はどこまで知っている?」

マクスウェル
「...お前達の存在くらいかな、興味ないし。」

エステル
「....けど、あんたが手に持っているワッペン、構造からしてあんたは」

Chara(shift)
「リセットが可能な、救済する人間って事になるね。」

メニャーニャ
「よりによって救済という言葉が一番似合わない男に...」

マクスウェル
「ああその通りだ、僕はそんな馬鹿な事をやるつもりはない、例の助言者が勝手に渡してきただけだ。」

スネーク
「その助言者というのは、本当に姿が分からないのか?」

マクスウェル
「...前にも言っただろう?何故お前らに言わなくちゃならない?」

スネーク
「こいつは、意地でも俺たちと共に来る気は無いみたいだな。」

マクスウェル
「その通りさおっさん、何故僕がシノブなんかと同行しなくちゃならない?...こちらだって忙しくてね。」


マクスウェル
「今回と次のリセットで会うときは見逃してやるが、シノブ...それ以降会ったとき、今度こそお前を殺す。」

シノブ
「....ええ、やれるものならやってみてください。」

マクスウェル
「....じゃあな、ハグレ王国。」


そう言ってマクスウェルは去っていく。


....彼は味方でなければ、はたまた敵では無いようだ。

シノブさんを守る理由が生まれてしまったが.....

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