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作者: S・メイドウィン・黒影 ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 62ページ)
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Aの世界
デーリッチ視点
しばらくした後、助言者から返事が来た。
【....なんか届いたぞ、カンペみたいだな】
マクスウェル
「僕の行いは無駄じゃなかったわけだ。」
エステル
「一時間もよーやるよあんたも....」
【向こうは大丈夫っぽいけどいずれ一つに戻さないといけない...だってよ】
野獣先輩
「いや、いずれって言われたって世界割ったのそっちじゃないっすか、何を身勝手な....」
Sonic.exe
「文句を言ったってどうしようもならない....」
....現状、デーリッチ達に出来ることは何もないでち
今はかなちゃんが帰ってくるのを待つだけでちね。
野獣先輩
「...あ、メイドウィンから電話みたいっすね。」
Sonic.exe
「貸してくれ....メイドウィンか?こちら牙組だ。」
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そしてBの世界、メイドウィン。
メイドウィン視点。
【coreの近く】
おっかしいなぁ、野獣先輩やexeの反応はここからするのにそれっぽいのはどこにもいない。
...中にいるのなんか大明神様に似てるかも、金髪だし。
「おい」
何か頭の後ろに当たったかな
ヅッチー(マフィ)
「おいあんた、うちのアジトを何ジロジロ見てんだよ。」
メイドウィン
「ああごめん、ここで友達を待たせているはずなんだけど....」
ヅッチー(マフィ)
「友達...ね、実は俺もそうなんだよ、携帯に繋げても全く出やしない。」
メイドウィン
「忙しいのかな?」
ヅッチー(マフィ)
「圏外だってよ...ったく、仕事の報告が出来ねぇじゃないか」
メイドウィン
「そっかぁ..俺の携帯は特別な奴だから繋がるかもしれない....あ、野獣先輩に繋がった...もしもし?exeに代わってくれない?」
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ここから電話
メイドウィン
「exe、貴方今どこにいるの?俺は貴方の反応があるところにいるけど。」
Sonic.exe
「いや、お前の姿は見えないが...」
メイドウィン
「あれー?」
ローズマリー
「...もしかしてBの世界に?」
メイドウィン
「ん?二つの世界?ソニッククロニクルか何か?」
Sonic.exe
「ああそうだ、これまでの一連の流れだが....」
メイドウィン
「なるほど、つまりたくっちスノーと甘月さんご一行がまーた面倒な事やってくれたのね」
Sonic.exe
「まぁ、そんな所かな。」
野獣先輩
「そうだよ(便乗)」
メイドウィン
「...うーん、つまりデーリッチ達がいるのがAの世界で、俺が今いるのはBの世界って事かぁ。」
エステル
「どうにかここまで来れない?あるいは世界戻せない?」
メイドウィン
「はは、無理無理、作者って神様でもチート系主人公でもないから」
マクスウェル
「たくっちスノーと真逆な事言ってるな、こいつ...」
ローズマリー
「どうして出来ないんですか?」
メイドウィン
「どうしてって、キャラクターだからだよ。」
デーリッチ
「でち?」
メイドウィン
「えーっとね、ほらキャラクターって予め出来ることが決まってるでしょ?技とか特技とか、それの通りの事しか出来ないんだ。」
野獣先輩
「その理論ならチートキャラのあんたなら普通に世界を戻せるはずっすけど。」
メイドウィン
「えーっと...【白猫プロジェクト】で例えよう!このゲームには様々な職業のキャラがいる、剣士、ランサー、アーチャー、ウォリアー..キャラの職業は変えられないけど、それが【個性】となり【特徴】となっている、だからその1つ1つのキャラを愛用する者が現れ、そのキャラで遊ぶものがいる。」
Sonic.exe
「世界一受けたい授業並みに無理矢理過ぎる宣伝」
メイドウィン
「....けどもし、全ての職業になれて、それでいて強いキャラが実装されたらどうなるかな?」
デーリッチ
「えーっと、そのキャラしか使わなくなる?」
メイドウィン
「そういうこと、ゲームバランスが崩壊する...そしてそういった性能のバランスは創作にだってある。」
メイドウィン
「バランスブレイカーが一人でもいるだけで、創作はメチャクチャになる...現に今、そんな感じだよね?」
メイドウィン
「作者だってキャラクターの一人に過ぎない、だから最初に自分で決めた事しか出来ないんだ。」
ローズマリー
「なるほど、よく分かりました」
シノブ
「同じ作家として参考になる意見をありがとうございます。」
メイドウィン
「いやいや、俺なんてド素人だから。」
メイドウィン
「そう!チートって言っても不老不死くらいで他に何もないからね!だから無理!」
エステル
「じゃあどうしろって言うの!?世界直せる奴なんているの!?」
メイドウィン
「調べたところ、AUの創造神ink Sansってのがいるじゃない、彼ならAUのこの世界をどうにか出来るんじゃない?」
野獣先輩
「ええ...でも行方不明っすよ?」
メイドウィン
「こっちの世界でも探してみる、そっちも頑張って...じゃあ頼むよ、exe。」
Sonic.exe
「了解、引き続き仕事を続行する。」
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Aの世界
ink Sansでちか.... 行方不明だし、どこにいるかも分からないし....
デーリッチ
「助言者さん、inkの場所知らないでちか?」
【いや、回りを調べてもとくになーんにも。】
シノブ
「確か、errorも行方不明になっていたはず....」
プリシラ
「創造のAUと破壊のAU、両方がいなくなっているというわけですか。」
かなちゃん
「ただいま戻りましたよ。」
ヅッチー
「お帰り!無事か?」
かなちゃん
「ええ、残機を60くらいにしてやりましたよ」
エステル
「三十数回も倒したのか....」
かなちゃん
「なんか量産型兵士みたいなの連れ始めましたけどね。」
マクスウェル
「チッ、ザコ集めてきたか」
かなちゃん
「なんか『自分はこいつをどう扱えっていうんだ!!』とか叫んでましたけどね....そちらは何か進展は?」
デーリッチは黒影さんとの電話の内容を話す。
かなちゃん
「ふーむ、二つの世界、それにinkのSansですか。」
ローズマリー
「inkを探してと言っても..どこにいるのかも分からないのに。」
【おいお前達、アップグレード終了だ、渡したいからcoreに来てくれ、奴が本当にitを全て食したのならもぬけの殻だぜ】
スネーク
「了解だ。」
他にアテはないし、coreに向かおう...
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Bの世界
俺は電話を切る、exeもいるしデーリッチ達は大丈夫かな。
メイドウィン
「さて、俺も何か出来ないかな」
ヅッチー(マフィ)
「さっきのその電話の内容よ...なんだっけ?キャラクター?」
メイドウィン
「うん、どうかしたの?」
ヅッチー(マフィ)
「その言い方からして気になったが、お前は何が出来るんだ?」
メイドウィン
「えっとね、まず不老不死、ここが大きな特徴、後は料理スキルがMAXな事ぐらいかなぁ、記憶力がないからレシピを頼る必要あるけど。」
ヅッチー(マフィ)
「戦闘は?」
メイドウィン
「一応、嫁に簡単な炎魔法を教えてもらったけど....」
ヅッチー(マフィ)
「そっか、それなら上出来だな」
メイドウィン
「お、どこ行くの?」
ヅッチー(マフィ)
「人探し頼まれてんだよ」
メイドウィン
「そっか、俺も人探ししたいから付いてっていいかな?」
ヅッチー(マフィ)
「好きにしろよ....」
ひとまず、この子について行こうかな。
俺だって、何かやらなきゃ。
「そういえば、君もしかしてヅッチーかい?」
「いや、今頃気付くのかよ...」
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【キャラクターに出来ること】
ソーシャルゲーム等でよく見るだろう?決められたステータス、決められたスキル、必殺技...
メイドウィンはこれを「そのキャラだからこそ出来ること」と解釈しており、一人一人の個性を大切に思っている、いわゆる「使えない奴なんていない」理論である
逆にたくっちスノーは設定に縛られるのを嫌い、1つのキャラクターでなんでもやろうとする....その結果があのマガイモノ達である。