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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
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*106*

【再び、珠世さんの診療所】

 〈桜side〉

 どうも、地縛少年花子くんの悪役ヒロイン・七峰桜よ。
 この小説では味方役として登場させてもらってるわ。


 桜「ナッツン、ラジオ持って来て。向こうの机の上にあるから」
 夏彦「はいはい」
 寧々「七峰先輩、私は何をすれば…」
 桜「じゃあ流す噂の内容でも考えて置いてちょうだい」
 寧々「分かりました!」


 私はつかさという子の助手をしているわ。
 そして、つかさと夏彦と一緒に、『七不思議の噂を変える』ことが出来る。
 地縛少年花子くんの世界では噂を変えて、主人公とヒロインを脅かしていたけれど。

 
 桜「今回はそうはいかないみたいね…(ボソッ)」
 寧々「え、何か言いました?」
 桜「何でもないわ」



 〈夏彦side〉

 やっほー、地縛少年花子くんの悪役の一人・日向夏彦です☆
 宵宮有為ちゃんにはチャラ男って言われたけど、俺ってチャラ男なのかな?

 寧々「夏彦先輩はチャラいですよ」
 夏彦「やっぱりい?」

 〜とりあえずラジオ探しに行こう〜

 夏彦「あ、あったラジオ。(ラジオを取って)噂の改変時ってラジオ使うっけ?」
 もっけ「サクシャ」「ナイヨウ」「アイマイ」
 夏彦「あーなるほどね。まぁいっか」

 桜「ナッツン、早くしなさい」
 夏彦「ごめんお嬢。見つかったけどさ、このラジオ…アンテナ折れてるんだけど」


 寧々「うっそおおお」
 夏彦「いやマジで。ほんと、マジで」
 桜「ナッツン、あなたが壊したんでしょ」
 夏彦「いや俺じゃないって。お嬢が壊したんじゃないの?」


 〈寧々side〉

 どうも、地縛少年花子くんのヒロイン・八尋寧々です♪
 大根足なんて言わないように!


 寧々「……と、とにかく直しましょうよ…」
 桜「直したいのはやまやまだけど、この時代に工具はあるのかしら」
 夏彦「いやないね」

 三人「…………終わった」
 
 花子(どした?)
 寧々「あ、花子くん。言いにくいんだけど…」
 花子(うん、何?)

 花子くんごめんなさい。ラジオが壊れてたみたい。
 そう言おうとして、ひらめいた。


 寧々「花子くんってトイレの花子さんだよね」
 花子(………八尋は今まで俺を何だと思ってたの?)
 寧々「願いを何でも叶えてくれるんだよね?」
 花子(………それ今聞く?)


 〈桜side〉


 桜「お願いがあるの。叶えてくれる?」
 つかさ(いいよー♪)
 桜「あなたに頼んでないわ。(シッシ)」

 夏彦「お嬢冷たいっ!!」
 寧々「………」


 つかさ(ねぇ桜、何か怒ってない?)


 ええ、怒っているわ。何で怒っているか当ててごらんなさい。
 まず一つ、宵宮さんに召喚されたときにラジオを持ってたのはあなたよ。
 ……宵宮さんに召喚された私たちは、空から落ちたのよ。


 空から落ちた。
 これが何を意味するか分かるかしら。


 桜「……七番」
 花子(何?)
 桜「すまないのだけどラジオがあの子の手によって壊れたみたい」


 花子(あの子?)
 つかさ(げ)


 寧々「……そうなの」
 夏彦「直してくれない?」

 花子(いいよ。代償は払ってもらうけど)
 寧々「そんなぁ、壊れたものを直すだけなのに代償が必要なの?」
 桜「せこいわね」
 夏彦「見逃してくれない?」


 〈花子side〉


 ……見逃してくれと言われました。

 花子「でもさぁ、俺、それが仕事だしさぁ」
 寧々(活動領域外って前に自分で言ってたじゃない)
 花子「……あ、まあそうだけど…」

 つかさ「普ーどうすんのー? こうやって話している間にもさぁ」
 燐月「ウがぁぁぁぁ」
 つかさ「敵迫ってるよぉ」

 花子「あのね。つかさが壊したって聞いてるんだけど」
 つかさ「あ、まぁそんなことになるのかも」
 花子「何で人が壊したものを俺が直さなきゃいけないの」

 銘祈「あれ、仲間割れか?」



 〈寧々side〉


 寧々「お願い花子くん、このままじゃ全員やられちゃうでしょ?」
 花子(うん、それは分かってるんだけどね)
 寧々「何でもするから!!」


 桜「(ビクッ)」
 夏彦「珍しい。寧々ちゃんがそんな大声出すなんて」


 あ、ヤバい思わず熱くなっちゃった。
 ひぃーはぁー。深呼吸完了。


 寧々「ごめんね花子くん。でもお願い、代償はやめて」
 花子(………はぁ、全く。俺の助手のお願いだもんね。分かった)
 寧々「花子くん……!」



 〈つかさside〉


 つかさ「ありがとー普―(ギュッ)」
 花子「はぁ。全く。じゃやるよー」

 寧々(うん!)
 夏彦(頼むっ)
 桜(よろしくっ)


 花子「よしじゃあ、えいっ」



 ビリビリッ



 〈桜side〉


 私はそっとラジオを見る。
 アンテナは、ちゃんとついていた。


 桜「よし、じゃあ二人とも行くわよ」
 夏彦「分かってるって」
 寧々「準備OKです」


 私はラジオのアンテナを立てた。
 そしてゆっくりと話しはじめる。


 桜「こんな噂、知ってますか?」


 こんな噂、知ってますか?
 七不思議七番、トイレの花子さん。
 大正時代の東京府。鬼の猛攻で仲間が倒れてしまった時。
 トイレの花子さんは呪文を詠唱し、戦うのです。

 呪文により、かもめ学園七不思議の術が目覚め
 トイレの花子さんは七不思議全ての術を扱えるようになるでしょう。




 〈花子くんside〉

 花子「………チートすぎる」
 桜(文句言わないでくれるかしら)
 花子「冗談、ありがとね」


 寧々(花子くん頑張って!)
 夏彦(つかさもね)


 花・つ「了解!」



 ネクスト→噂の改変によって新たな力を得た花子くんの活躍。
      次回もお楽しみに!


 ※今回は都合により出張編大正コソコソ噂話が出来ませんでした。
  すみませんっ。


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