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*15*
はい、いよいよ誕生日当日になりましたー。
どんな感じになったのかな?
では本編、レッツゴー!
【4月22日 サプライズパーティー当日】
〈AM7:30 寝室〉
伊之助「ふわぁぁぁぁ〜(部屋を見渡して)。ああ、誰も居ねえんだっけ……。
慣れねえぜ。今日も自己鍛錬でもして暇でもつぶすとするかァ。
よいしょっ(カサ)」
〜起き上がると同時にカサッという音がする〜
伊之助「ん? なんだこれ(ベッドの布団の上に置かれた紙きれを取って)
えー――っと……『夜の屋敷探検挑戦状』??
『これに参加すれば、山の神からのプレゼントがもらえます』
マジかっっっ!! とうとう来たかっっ! よっしゃあああああああ!」
〜寝室の外で伊之助の様子を見張るかまぼこ隊〜
善逸「(うるさっ。うるさいわコラ! 声出しそうになるところだったぞオイ!)」
炭治郎「(小声)挑戦状にしてよかったな。あとで時透くんにお礼言わなきゃ」
仁乃「(小声)じゃあこれで、夜の企画には来てくれるね」
睦彦「(小声)……アイツが来ねえと全てがおじゃんだぜ。まぁ上手く行ったな」
〈PM3:00 柱用寝室 最終チェック〉
仁乃「血鬼術、爆黒炎! えいっ(提灯に向かって投げる)」
〜提灯の中に火が入り、灯りがつく〜
しのぶ「仁乃さん、体調は大丈夫ですか?」
仁乃「はい。徐々に耐性がつき始めていて、現在は20回までなら持ちこたえれます」
炭治郎「凄いな、短期間でそこまで」
善逸「(ヒュー←呼吸音)雷の呼吸……」
義勇「……善逸は出番が多いから呼吸の練習か」
睦彦「おい善逸! 違うぞ! もっと肺に空気を入れねえと、あの演出できんだろ!」
善逸「(プハッ)うるせえな! あそこ、俺とお前のどっちか失敗したらダメなんだよ分かる?
お前が俺の足引っ張らないように、今俺が頑張って練習してんの!」
睦彦「何だとぉ?」
無一郎「…………うるさい(ぺシぺシぺシ)」
煉獄「言われていた毬、持ってきたぞ!」
伊黒「それにしても宇髄。屋敷の中で技を使っていいのかという大問題があるんだが」
しのぶ「私が許可しました。もちろん、窓や壁を割ったら賠償金支払いですけれどね」
カナヲ「……絶対、割らないで」
禰豆子「ムームー!」
炭治郎「禰豆子、いいか。こことここの演出は禰豆子にかかってるからな!
兄ちゃんと一緒に頑張ろうな(ニッコリ)」
禰豆子「ムームー!」
蜜璃「ねえねえ聞いて!アオイちゃんが作ったケーキ、すっごく美味しそうなのっ!」
アオイ「そうですか。そう言ってもらえると嬉しいです」
宇髄「おいいいか、準備は!」
全員「OKです」
宇髄「じゃあ本番は派手に行くぞ!」
全員「オー――!」
〈深夜0時 寝室〉
伊之助「えー――と、『深夜0時になったら神のお告げが来る』
何が何だか分かんねえよ!
ここでずっと待ってるけど声なんて聞こえやしねえぞオイ!」
〜と、突然〜
神『もしもーし。聞こえますかぁー? 聞こえたら返事をしてくださーい』
伊之助「ギャァァァァァ! き、き、来たあああああっ、神のお告げが!」
神『聞こえているようなので、これから貴方がどうすればいいか説明しますね』
【※声の正体→伊之助ベッド下に設置されたカセットテープ(しのぶの声)】
神『まず、廊下に出てみてください。そこから探検、スタートです♪』
伊之助「ハ、ハァァァ? 探検スタートってどういうことだオイ!」
〜しーーーん〜
伊之助「………とりあえず廊下に出ればいいんだろ出れば」
〈廊下〉
伊之助「うわ、暗っ! 探検って感じがしてワクワクすんぜ!
で、ここからどうすんだ。歩けばいいのか?」
〜ビュンッ〜
伊之助「うぉわっ(後頭部に軽い衝撃)また紙飛行機かよ、何だよ山の神!
これしか連絡手段ねえのかよふざけやがって!」
無一郎「(別室で待機)……酷い言われよう……怒っていい?」
善逸「ここは我慢してくれっ。(汗)」
宇髄「地味にヘコんでないで準備しろ! 一つでもミスったら台無しだぞ!」
伊之助「(紙飛行機解体)」
後ろに気配を感じる
伊之助「ハァ? 何だよ(振り返って)うわぁぁぁぁ! 何だコイツ!」
しのぶ「(全身真っ黒の着物を着ている)俺の名前はMr.S。嘴平伊之助くん、俺と勝負しろ」
〜パッと廊下の照明がついて〜
【正体→仁乃の爆黒炎】
伊之助「勝負だとぉ? いいぜいいぜ! 何だ内容は!」
しのぶ「ここに、死んだ人間がいる」
〜炭治郎・死んだふりをして地べたに伏せている〜
伊之助「………何か見たことある人間だなぁ」
しのぶ「いいか?(懐中時計を掲げて)秒針が一周したら、こいつらは鬼化する。
先ほど鬼の血が体内に入った……。
こいつが鬼化するまで、あるキャラクターのフルネームを答えてみろ」
伊之助「……責任重大じゃねええかああ!」
炭治郎「(この体勢キッツ!)」
しのぶ「何だ? 諦めるのか?」
伊之助「やるぜえ!」
しのぶ「じゃあ行くぞ、(懐中時計のボタンをカチッと押して)
ヒントは3つだ。まず一つ、このキャラクターは鬼だ」
伊之助「ハァァ? 鬼ィ? 鬼ってあの『きぶなんとか』と『くも』と『まり』と
『手に目ん玉ある奴』しか知らねえんだがッ」
炭治郎「(「鬼舞辻」「累」「朱紗丸」「矢芭羽」かな……。お題は禰豆子だけどな)」
しのぶ「フルネームで答えろ。『きぶなんとか』では全く分からぬ。
二つ、その鬼は女だ」
伊之助「ハァァァ? 分かんねえぇぇぇぇ!
じゃあ『まり』か?『目が一つの髪長い女』か?『たまき』?」
炭治郎「(………多分、「朱紗丸」「鳴女」「球世」と言いたいんだろうな…)」
しのぶ「残り20秒。そいつは竈門炭治郎の妹だ。
これで分からないとなるとお前の頭は鳥以下だな(鼻で笑って)」
伊之助「あ、ああーー。アイツだろアイツ!
ええーーーっと、『ねるこ』?ね、『ねなこ』……いや違う…えーーーと
『ねねこ』……いやそれも違う、何か鼠みたいな名前だ…『ねず』……」
炭治郎「(鼠みたいな名前って酷いだろ!! あと、この体勢キツイ!)」
しのぶ「あと10秒」
伊之助「えー―とえーーと、ね、ね、ね、『ねずこ』!」
しのぶ「………正解だ、よくやったな。お礼として次行く場所を教えてやろう。
この廊下をまっすぐ行くと、次の挑戦者が君を待っている」
伊之助「うおおおおお! ありがとよ、Mr.S!!」
しのぶ「……健闘を祈る(炭治郎を抱えて消える)」
〜再び、廊下を進む伊之助〜
伊黒「……嘴平伊之助、俺はお前を待っていた(片手に毬を持っている)」
〜パッと照明がついて〜
伊之助「……お前柱のヘビの奴だろ。警備地域に戻ったんじゃないのかよ」
伊黒「俺は伊黒ではない、小黒だ」
伊之助「ハァァァ? お、おぐろ? いやお前明らかに伊黒だろうが」
伊黒「(ゴツンと伊之助の頭を蹴って)次は頭だけでは済まないぞ」
善逸「(全身真っ黒の着物を着て廊下の後ろで待機している)うわぁ…小黒さん過激」
睦彦「(同じく黒ずくめで待機)喋んなバカタレ。バレるぞ」
伊之助「よくもやってくれたなあ? ああん?」
伊黒「俺がお前に挑む勝負は、この毬をお互いに蹴ったり突いたりするだけのゲームだ。
もちろん地面に毬がついたらその時点で負け。いいな?」
〜どこからか伊之助の刀が飛んでくる〜
【伊之助の刀をぶん投げた蜜璃】
蜜璃「(別室で待機)私の筋肉の密度は通常の人より八倍あるんだからね!」
煉獄「甘露寺! 素晴らしい投げだったが声が大きいぞ!」
蜜璃「(思わず口をつぐんで)」
伊之助「おおっと(刀を両手に持って)。技出していいのかよ」
伊黒「認める。準備はいいか、行くぞ(毬を高く蹴り上げて)」
伊之助「ハッ。そんなちょろいなまくら玉、この伊之助様には……」
〜ギュインッ〜
伊之助「嘘だろ!? 普通あんな曲がり方しねえぞ!」
睦彦「(………光の呼吸 弐ノ型 光線昇降突!)ドンッ」
伊之助「うおおおおっマジかよどんなキックだよ! 壱ノ牙 穿ち抜き!(ドスッ)」
伊黒「ほぉ。悪くない(ポーンと高く蹴り上げて)」
善逸「(今だよね今だよな今って言われたよね?? 雷の呼吸……)
ビュンッ(足の筋肉に空気を入れて一気に爆発し爆走)」
善逸「(雷の呼吸……思い付きの、落雷キック!)バンッ」
伊之助「うぉわっっ!なんでキックしただけなのにそんなに飛ぶんだよ!
獣の呼吸 弐ノ牙 切り裂き!(ボスッ)」
伊黒「……小黒の呼吸……壱ノ型 蜿蜒長蛇の毬(ポーン)」
睦彦「(光の呼吸 肆ノ型 紅灯陰火!)」
〜突然、毬が伊之助の視界から消える〜
伊之助「んなっ」
睦彦「(伊之助の背後に回って)ボンッ!」
伊之助「何でええええ背後に来るんだよぉおおおお!
獣の呼吸 玖ノ牙 伸・うねり裂きィィィ!(ボ―――――ンッ)」
睦彦・善逸「(こ、こいつ、腕の関節全部外しやがった!!)」
伊黒「……うわっ」
〜毬、地面にバウンド〜
〜照明が消える〜
伊之助「うおっしゃあああああ!」
伊黒「……フン。次は厨房の前だ。そこには最後の挑戦者が待っている…。
そいつに勝たなければお前の欲しいものは手に入らないぞ。早く行け」
伊之助「ありがとよ、小黒!」
ネクスト→最後の挑戦者は誰?
そして伊之助は厨房に行き、プレゼントを受け取ることが出来るのか?
次回もお楽しみに!
長くなってしまってごめんね!