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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
作者: むう  (総ページ数: 151ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり 恋愛要素あり 
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*21*

 〈かまぼこ隊一同、北の町到着〉

 炭治郎「(周囲を見渡して)何か…静かすぎないか?
     人気がないし、店の戸はどこも閉まってるし…」
 善逸「ここの町からは、恐怖の音がする…。皆、何かに怯えてるみたいだ」
 伊之助「どうすんだ? 正確な敵の位置も分かんないしよ」
 睦彦「とりあえず、通りすがりの町の人に頼んで話を聞かせてもらう。
    こんなに沈静で『何もありませんでした』っていうわけでもねぇだろ」

 仁乃「そうだね。あ、あそこに人がいる。荷車に沢山荷物乗せて引いてるけど…。
    ん? あれ、血かな」

 善逸「え、血!? 何それっ!」
 炭治郎「しー。大声出すな、怪しまれるぞ」
 伊之助「どういうことだ美乃」
 仁乃「仁乃です! うん、あのね。荷車に、少量だけど血の跡があったの。
    まだ新しい、真っ赤な血」
 睦彦「(ゴクリ)おい胡桃沢。その荷車のひいた奴はどこだ。見つけて情報を聞き出す」

 〜仁乃の視力によって荷車を引いた男性を発見〜

 男性「ハァ―」
 炭治郎「すみません、ちょっと話をお聞きしたいのですが。
     この荷車に乗っている荷物、凄い量ですね。売り出しですか?」
 男性「…いいや、売りものじゃない。これから親戚の家に居候するんだ」

 仁乃「あの、ついさっき、同じように荷車を引いている人を見たんですが…」
 男性「ああそれは…いや、何でもない」
 善逸「教えて下さい。お願いします」

 男性「………信じられない話だろうけど、ここから六町先に『鏡ノ森』って言う
    森があるんだ。俺の実家はその森にあって、杣人(木こり)をしてたんだけど…」

 伊之助「何で下山したんだ?」
 男性「そこでは夜になると、いつも人が死んでるんだ! 毎晩死者が増え続けてる!
    それで、山で暮らしていた人たちは不気味に感じて、すぐに町に降りた。
    俺も怖くなって町に出て来たんだ」

 かまぼこ隊一同「(顔を見合わせて)」
 男性「不快な話を聞かせてしまってすまなかった。君らも、あの森には近寄らないように。
    それじゃあ、また」

 炭治郎「あの人には行くなって言われたけど、行くしかないよな」
 善逸「やっぱそうなります!? ハイハイ、分かったよ!」
 伊之助「腹が減るぜぇ! おいお前ら、準備はいいかァ?」
 仁乃「OKだよ。よし、行こうか!」
 睦彦「おうよ!」


 ネクスト→かまぼこ隊一同、鏡ノ森入山!
      そこで出会った鬼とは…?
      次回もお楽しみに! 
 

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