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*22*
〈鏡ノ森、入山〉
炭治郎「血の匂いがする…灰の匂いも……また誰かが死んだ…っ」
善逸「イイ―――ヤァァァァァ! ごめん俺ムリ! 本当、今回ムリ!」
伊之助「何逃げてんだこの野郎!(善逸の腕をつかんで連れ戻す)」
睦彦「しかし何だここは。木の枝と枝の間に、縄、か?
縄には鏡がいくつもぶら下がってんな…クマよけか?」
仁乃「! 向こうに家がある」
〜森の中の家屋の前〜
伊之助「ボロボロじゃねえか、戸も障子も」
仁乃「恐らく鬼が中に入って暴れたんだ。戸に返り血がついてる」
炭治郎「……ひどいな……ここの鬼は毎晩人を喰っているのか」
善逸「ね、ねえ何だこの音。金属同士がぶつかり合う音…」
睦彦「鏡が風に揺れて、音を立てているんだろう。それにしても確かに不気味だな。
早く始末しようぜ」
炭治郎「そうだな。(くんくん)ダメだ、風で俺の鼻が機能しない!」
善逸「仁乃ちゃん、鬼の位置は……?」
仁乃「ずっと見ているけど見つからない…隠れているのかな」
睦彦「伊之助、出番だぜ! 早くしろよ! 俺が真っ先に頸を斬」
伊之助「黙れ! 集中できねえだろうが!(刀を地面に突き刺して準備)」
睦彦「………テ、テメエ、俺の話を遮るとはいい度胸じゃねえかっ…」
善逸・仁乃「はいちょっと静かにしてください!」
伊之助「チッ。獣の呼吸・漆ノ型 空間識覚!!」
〜ギュイーン〜
炭治郎「どうだ? 見つかったか?」
伊之助「声出すな、集中できねえ…」
???「君が探してるのって、もしかして俺?(背後から急に現れて)」
かまぼこ隊一同「(バッと振り返る)」
仁乃「子供の鬼……(二本の短刀を構える)」
睦彦「気を抜くな。子供の姿をしてようがしてまいが、人の食うことに変わりはねぇ
(刀の柄をつかんで)」
善逸「嘘だろ嘘だろ!? 声をかけられるまで気づかないことある?」
炭治郎「お前の頸は俺が斬る!」
睦彦「馬鹿! 首を斬るのは俺だっつーの!」
???「元気だね。こんばんは、初めまして。俺は200年前の下弦の伍、伽札(かさね)だよ。
君たちのお肉はおいしそうだね(手鏡を取り出してニッコリ)」
ネクスト→かまぼこ隊VS元下弦の伍・伽札の戦い!
このスレ初めての戦闘です! お楽しみに!