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*108*
一応現時点での戦闘状況を書いてみました。
分かんなくなったらこのページへGО!
前書き好きな作者のむう、今日も勉強に運動に小説に頑張ります!
春俚チーム→伏黒、野薔薇、虎杖、五条、義勇、しのぶ、ミツバ、メイ、つかさ
深柚チーム→善逸、禰豆子、煉獄、宇髄、もっけ
布留&久留チーム→仁乃、睦彦、有為、花子、寧々、蜜璃、実弥
環チーム→炭治郎、無一郎、光、伊之助
与呼チーム→カナヲ、伊黒、悲鳴嶼
連絡班→桜、夏彦
****
〈春俚VS野薔薇side〉
春俚「君たちにそこまで期待はしてないよ。所詮人間だ。ぼくに勝てると思っているようならそれは高望みって奴だね」
悠仁「訳分かんねえことをべらべらと。先生、もうやっちゃっていい?」
五条「うん、いいんじゃない?」
悠仁「軽っ!! 目の前に鬼いんのに何その軽さ!!」
伏黒「五条先生はこういう人間なんだよ。今までの流れで分かんだろ」
悠仁「いや今までは呪いを相手にしてたけど、先生のその性格って鬼相手でも変わんねえんだ」
しのぶ「ヘンなとこに感心してないで攻撃しましょうか(ニッコリ)」
義勇「同意する」
野薔薇「了解! アンタたち、せいぜい食われないように注意する事ね!(釘を取り出して)」
メイ「……ご心配頂かなくてもけっこうですよぉ。ワタシは防御専門なので、攻撃は3番が」
ミツバ「絶対僕を盾にする気で言ってたよね。まあやるけどさ。つかさくんがいるなら平気だと思うし」
つかさ「そーかなぁ?」
春俚「……君たちのその虚勢ごと破壊してやるよ。血鬼術・多重血根(たじゅうこん)」
春俚が技名を唱えると、彼が立っている地面から植物の根のような管が出現した。
管は次々と根の本数を増やし地面を侵食していく。
そして何よりも厄介なのは、根が寄生した地面が徐々にひび割れていっていることだ。
何て強度してるんだよ。このままでは私たち全員地面の下に沈んじゃう!!
メイ「みなさん早く攻撃を! こっちでフォローしますから!」
伏黒「任せた! ……玉犬(ぎょくけん)!!」
伏黒が顔をの前で手を合わせると、彼の影を媒体に白毛と黒毛の犬(式神)が出現する。
二匹ともブンブンと尾を振り、敵を真正面に見据えている。
伏黒「行け!!」
玉犬「ワオォオォオォオォオォオン!!」
地面を蹴って飛び上がる二体の犬に、春俚は一瞬面くらったようだ。自然と身体が硬直する。
しかしそれもつかの間。
春俚「………殺れ」
春俚が人差し指を曲げると、地面を網目状に蔦っていた管が一気に式神の方へと向かう。
集束した管は徐々に太く長くなり、犬の体に巻きついて横からぎゅうぎゅうに締め出した。
「クゥッ……」と苦し気にあえぐ犬たち。
伏黒「釘崎!!」
野薔薇「分かってる!! 芻霊呪法………簪(かんざし)!!」
釘を放り投げ、呪力をこめた金槌を振りかぶる。
弾き飛ばされた釘は鋭利な先端を向け、敵の身体めがけて空を切る。
腰をひねり攻撃をかわそうとした春俚だったが、斜め後ろの方向から飛んできた一本の釘が彼の頭部を貫通していた。
春俚「ッ………! んぐぐ……!」
野薔薇「抜けないわよ。せいぜいのたうち回れ! シジマさん!」
メイ「お任せくださぁい」
丸メガネを光らせながらのんびりと告げるシジマさん。
脇に挟んでいたスケッチブックの新しいページを開き、成功に釘の入った箱の絵を描いていく。
そしてスケッチブックを振るような動作をすると、ポンと音を立てて実物になった絵が落ちて来た。
メイ「野薔薇さん!!(ブンッッ)」
野薔薇「(パシッッ)虎杖! 特級呪霊! 追い打ちをかけるわよ!」
つかさ「俺はつかさだってばぁ……」
悠仁「ままま、そこは一旦置いておこうぜ」
不服そうな顔で頬を膨らます特級呪霊に、虎杖が同意の眼差しを向ける。
そしてその様子を先ほどからガリガ〇君片手にニコニコ眺めている馬鹿教師。
戦闘中にアイス食べる馬鹿がとこにいんだよ(って目の前に居るか)。
つかさ「分かった。蹴散らせ黒杖代!!(ブンッッ)」
野薔薇「もういっちょ!!(カキンッッ)みんな!」
私の釘とつかさの人魂がシュッと閃光を放つ。
その眩さに虚を突かれたのか、春俚の動きが僅かに鈍った。
それにつられて、玉犬に巻き付いていた管が精気を失う。
攻撃に歯を食いしばっていた式神は、絶好のチャンスを逃がすまいと春俚に食いついた。
春俚「………このっ」
今だ!!
ミツバ「…………飛べぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!(マフラーの骨を悠仁の体に巻き付け)」
悠仁「うおッッうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ミツバ「あとは任せ………たっっっ!!(ブンッッ)」
マフラーの先についた骨(?)を虎杖の体に巻き付け、ミツバが体を思いっきりひねる。
その反動で虎杖の体が宙に投げ出され、あまりに不安定な恰好に思わず悲鳴をもらす彼だったが、持ち前の運動神経であっという間に敵の頭上へ。
あいつ……絶対前世スパイダーマンね。
悠仁「…………必殺!!」
右手の指を丸め、握りこぶしを作る虎杖は体中の呪力を指先に集中させる。
あいつの呪法は、呪力を籠めた拳で敵を殴り、ダメージを食らわせた後に呪力で相手の体力を削る。
でも今彼がやろうとしている攻撃は、それよりずっと強力かつ威力の大きいもの。
悠仁「黒・閃………!!!」
束の間、最大の呪力をこめた彼の右手が、春俚の頭部にのめりこむ。
横からの衝撃に耐えきれず、咄嗟に管を自身の前方に展開させたことも意味なく、彼は派手に数メートル先の地面に頭から突っ込んだ。
五条「どう? 結構強いでしょ、僕の教え子」
どこに居ても余裕をぶっこいてる馬鹿教師が、アイス棒を振り回してのんびりと言う。
この人の場合、イッコの攻撃で何十本の木々が焼かれるから、何もしないでいてくれた方が逆に良いのかもしれない。
春俚「ああそうだね。お前の言う通りぼくは君たちを少し見下していたかもしれないよ。まあそれはいいよ、ぼくが悪かったってことでね。でも納得いかないよ。今ぼくが立ち上がっているからまだ負けじゃないよね。ああそうさ、能ある鷹は爪を隠すって言うし、もしかして君たちはこの程度がぼくの限界だと思ったのかな」
よくそんな長い台詞をペラペラと話せるな。絶対アナウンサーの試験に採用するぞ。
と私は軽口の一つ二つ、彼に言ってあげたかったのだけど、尋常じゃない春俚の負のオーラに出かけていた言葉が喉の奥にひっこんだ。
頭から地面に着地した衝撃で割れた額を抑えながら、凶悪に表情を歪める鬼。
見る見るうちに傷が塞がるのを見て、ああやっぱりこいつは鬼なんだ、と私の中で腑に落ちるものがあった。
春俚「………いいかい人間。鬼って言うのは弱肉強食でね。弱いものほどすぐに死ぬし諦めも早い。そんな彼らが報われるとしたら」
春俚が右手を高く上げる。瞬間、手の先から青白い光が発する。
なにあれ。明らかにヤバそう。
そう目で私がみんなに合図したのと、春俚が右手をこちらに振り下ろすのがほぼ同時だった。
春俚「血鬼術、精神吸収」
NEXT→一方禰豆子sideでは? 春俚の言葉のヒントは「六人の軌跡」を読めば分かるかも。次回もお楽しみに!