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ろくきせ恋愛手帖
作者: むう  (総ページ数: 113ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり ろくきせシリーズ 
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*21*

 〈つかさside〉


 【放送室】


 つかさ「ねー。ねえねえ桜—。ねえー」
 桜「重い。うるさい。離れなさい」
 つかさ「ねえー。ねえー。暇だよぉー。遊んでよぉー」
 桜「無理」


 桜ったら全然つるんでくれない。
 ずっと七不思議についてびっしり書かれた本片手に、上の空。
 背中に乗ってる俺に構わず、桜は読書に夢中。

 ちぇ、つまんないの。
 横ではミツバが椅子に腰かけて寝てる。
 寝てるとこ、カワイイ。ホッペ、ツンしてみよーかな。


 つかさ「(ツン!)」
 ミツバ「どすぺすぽすっ!!?」


 あは、ホッペめっちゃぷにぷにしてるー!
 凄い凄い、弾力? すっごーい。
 ヤバいこれ止まんない。どうしよ。

 ちゅうどくせい、だっけ? すごい。
 ハマっちゃう。ツンツン。
 あは、面白い。ツンツンツン。


 ツンツンしまくっていると、ミツバが肩を震わせてうつむく。
 あれ、泣いちゃった? 俺、なんか悪いことしたっけ?
 んー、頭悪いからよくわかんないや。桜だったら一発でわかるのかもしれないけどね。


 つかさ「(ツンツンツンツンツン)面白—い」
 ミツバ「黙れクソダササイコパスっ!!!」

 とうとう、我慢の限界に達したのか、ミツバが椅子から立ち上がって人差し指で俺を指す。
 両目に涙をためながら、ミツバはキーキー喚く。


 つかさ「? なに泣いてるの?」
 ミツバ「しつこいってば!! ずぅぅーっとホッペをツンツンツンツンしやがって!」



 つかさ「…………食べたい」
 ミツバ「何をっ!!?」
 つかさ「ミツバのホッペ、ぷにぷにのおまんじゅうみたい」
 ミツバ「お饅頭みたいで悪かったね! フンッッ」


 ただ思ったことを言っただけなのに、余計に彼を怒らせちゃったみたい。
 助けを求めようと桜を見ると、相変わらず読書に没頭していて気付いてくれない。
 
 
 俺は桜のコト、すっごくスキなのに。
 あーつまんない。早く夏彦来てくれないかな。


 つかさ「そういえばさー、最近また違う噂はやってるらしーよ」
 ミツバ「無限階段ってヤツ? まぁ僕はそんなの興味ないけど?」
 つかさ「そうそう。ねー桜、どうする? やっちゃう?」


 っていうか、無限階段ってミサキ階段とかぶってるし、普とも被ってるよね。
 ネタ、思いつかなかったのかな?
 こーゆー七不思議って、ありなのかな?


 桜「その話は夏彦が帰ってからしたらいいわ(本をパタンと閉じて)」
 ミツバ「………」
 つかさ「夏彦遅いねー。なんかあったのかな?」


 桜「どうせ、クラスの女子生徒の連絡先聞いて回ってるんでしょう」
 ミツバ「!? 犯罪ッッ」
 つかさ「そんなにいっぱい。女のコいたら時間かかっちゃうね」
 桜「そこに意味があるのよ」
 つかさ「わっかんない」

 とまあ、こーゆー感じで放送室は平和な時間を過ごしていた。
 この場にいないからといって、夏彦のことを言いたい放題いっちゃった俺たち。
 きっとあとで、夏彦の怒号が飛んでくんだろうな。



 ネクスト→次回は寧々side。一体何が起こったのでしょうか?



 −−−−−−−


 つかさ書くの楽しかった。満足。
 
 

 

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