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*26*
私が花子くんで好きなカップリング↓
花寧々・光ミツ・なつさく、つかさく、つか寧々、つかさく、つかあまetc.
いっぱいありすぎて書けないよぉ(泣)
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??「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
突然、部屋から聞こえてきた悲鳴にキーンと耳が鳴る。
悲鳴の主は、かなり速いスピードで後ずさりして部屋から出ると、俺とつかさの背後に隠れる。
ガタガタと歯を鳴らし、顔も少し青白かった。
その人物は、桃色の髪で、同じく桃色のセーターに黄色のマフラー姿の男の子だった。
つかさ「あ、ミツバ—。どーしたの?」
ミツバ「どうしたのじゃないよ! 出たんだよ! 奴が!! もう嫌ッ」
花子「出たって……なにが?」
そんな説明だとよくわかんないから、もうちょっと詳しく。
尋ねると、3番の瞳からは涙があふれ、彼はキーキー言いながら話を続ける。
ミツバ「そ、そんなこともわかんないのッ!? この世の悪魔だよ!」
桜「だから何なのよ」
ミツバ「Gだよ!」
G!?
え、Gって言った今!?
ほら、みんなてんでにお菓子とかを持ち寄って掃除してないからだ。
俺でもちゃんと、トイレは掃除してるのに。
ヤシロにやらせてるだろ! というツッコミする子は後でお仕置きね☆
ごめん少年たち、早く行きたいんだけど今はそれどころじゃないんだ。
多分もう飽きて、一人ジャンケンとかしてるんだろうけど、もうちょっと待って。
奴が出たから。倒してから3人と一緒に行くから!!
桜「じゃあ、あとはよろしく頼んだわよ」
そう告げると、七峰はスタスタと廊下を歩きだす。
俺と3番とつかさは慌てて彼女の制服の裾を引っ張って、放送室前に連れて行く。
つかさ「待って桜!」
ミツバ「逃げるなぁ!」
花子「卑怯者ッ」
桜「ちょっと、服が伸びる」
花子「一人だけ逃げるのはやめてよ。俺だって嫌なんだから」
ミツバ「そ、そうだ。キミは大丈夫でしょ。キミが退治してよ!」
ミツバがそう言って指さしたのは、つかさ。
確かにつかさなら、ウキウキと退治することが出来るだろう。
うん、それがいい。そうしよう、もうそうしよう、決定。
つかさ「えー俺?」
桜「お願い。後でドーナツの詰め合わせあげるから。ね?」
つかさ「やる!!」
花子「はいはい俺も欲しいです! お願いします!」
桜「あなたには、あげない」
あぁあ……ドーナツゥ……しばしのお別れ……。
そうだ、今度ヤシロに頼んでドーナツ差し入れしてもらお。
とにかく、準備は整った。
ミツバが「あ、あそこ!」と震えながら指さした場所—放送室の椅子の陰には、例のG様。
つかさは音を立てないように、そうっと部屋を進んでいく。
右手に、紙でつくったハリセンを構えたつかさVS、Gの戦いのゴングが鳴る。
ミツバ「あ、そこそこ! お願いッ」
つかさ「おっけー。えいや!」
パシンッと一振り、つかさがGに向かってハリセンを振り下ろす。
Gはすぐに動かなくなった。
つかさはそれをティッシュにつまむとゴミ箱へin。
……この瞬間、この一瞬だけだけど、彼がスーパーヒーローに見えて仕方ない。
つかさ「ただいまー!」
ミツバ「あ、ありがと! ほ、ほんと怖かった……」
ほっと一息つく3番。
まあ、Gが得意な人なんていないだろう。
つかさ「あのねー。虫さんね、内臓が出ててね、グチャってやったら更に潰れT」
桜「や・め・て」
つかさ「はーい」
よし、Gも倒せたことだし、問題の場所へ向かうとしよう。
遅くなってごめんねヤシロ、少年、いまから皆で行くからね。
つかさ「じゃあさ、条件つけていい?」
花子「え? 条件って……」
つかさ「今回、俺は普のお願いを聞くけど、タダじゃダメってコト」
………まあ、仕方ないか。
あっちにだって事情があるのに、無理やりお願いしたから。
いいよ、条件はのむよ。でも、痛いのはなしね。
つかさ「分かった。じゃあねえ」
花子「うん」
つかさ「これが終わったら、普の助手、もらってもいい?」
……………え?
何と言われたのか、一瞬理解が追い付かなかった。
もらう? ヤシロを? つかさが?
恐る恐るつかさを見上げると、つかさはニヤリと無邪気に笑う。
ダメだ、ダメだそんなの。
彼のことだから、何をするか分からない。
でも、条件を飲むと言ったのはこっちだし……。
それでも、ヤシロをつかさにあげるなんてそんなことは出来ないし、ああでも………。
つかさ「ま、冗談なんだけどね」
は? 冗談!!??
さっきのは、全部嘘ってこと?
つかさ「ちょっと遊んでみただけ。そんな怖い顔しないでよぉー」
花子「え、っと……」
つかさ「さ、いこうミツバ、桜! 普も早く早くー!」
俺は確信した。
やっぱりつかさは、俺のライバルであり大敵なんだと言うことを。
そして今、その大敵と一緒に悪を滅しに行くと言うことを。
陳腐な言葉で申し訳ないんだけど、すごいワクワクする!!
待ってて! 俺たちがきっと助けに行くからさ。
あと、日向は一体どこにいるんだ……(※無限階段です)。