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ろくきせ恋愛手帖
作者: むう  (総ページ数: 113ページ)
関連タグ: 鬼滅 花子くん 2次創作 オリキャラあり 戦闘あり ろくきせシリーズ 
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*69*


 〈日向先輩[夏彦先輩、って呼んで♪]side〉


 チッス☆ 久しぶり~☆ 
 みんなのアイドルの日向夏彦でーす。
 炭治郎に指名された俺は、只今……。只今……。


 夏彦「待って待って速い! 速いからぁ!!」
 炭治郎「すみません聞こえませんのでこのまま行きますっ!!」
 夏彦「ちょ、話聞いてたっ!? 速いんだって舌噛むんだってぇ!!」


 ミツバ『あー、頑張って下さい、空気先輩……』
 夏彦「ミツバちゃん何その棒読み……」

 ごく普通にコーナーを走りたいのに、炭治郎の走るスピードに追い付けず翻弄する俺。
 まぁ、人食い鬼を滅殺して収入を稼いでいるんだから、多少普通の人間とは異なるんだけどさぁ?
 
 どんな速さで走ったら、合計120回も舌噛むわけ?
 ねぇ、炭治郎。俺もうほぼ死にそうだよ?
 このあとのお昼ご飯の時、地獄見るの俺だよ? 

 助けを求めようにも、柱やかまぼこ隊ときたら、これが普通だって。
 どういうことだよ!!

 咲夜「もうしょうがないわね、行くわよ、連続殺人ドぉぉぉぉ――――ルッ」
 美鈴「咲夜さん素敵です♪」

 後ろからズダァァァァァンという大爆音が響く。
 あっという間に美鈴ちゃんと咲夜ちゃんが俺たちの隣に並んだ。

 共に戦っている相手として、「ハァィお嬢さん」くらいは言いたいけど、今無理っっ。
 って言っている間にまた舌噛んだしっ。

 夏彦「ねぇ聞いてる!? もうちょっとゆっくり!!」
 炭治郎「すみません聞こえません!!」
 夏彦「お爺さんかぁぁぁぁ!! 俺すぐ横にいるよね!?」

 炭治郎はいつも真面目なんだけど、たまに天然が出る。
 そして今も、隣にいるのに俺の言葉は全く彼に届いていない。
 
 でも、あと50メートルの辛抱だ。
 炭治郎が持っているバトンを、善逸に渡せばいいだけの話。
 
 
 善逸「炭治郎~まだか? 緊張と不安で俺ヤバいんだけど……」
 つかさ「めいりん、こっちこっち~!」


 そこからは同じ組のチビ(つかさ)が何とかしてくれるだろうから。
 だから俺はこの苦行を耐え、あとでお嬢に手当てしてもらうためにも今頑張らなくちゃっ!


 炭治郎「ごめんなさい夏彦さん俺速いですよねすみませんっ! あと10メートルなんで!」
 夏彦「聞こえてるんかぁぁぁぁぁい!!」

 はあ、なんか……まだたった2種目しかしてないのに疲れてんのはなんでだろうね。
 炭治郎が善逸に向かってバドンを伸ばす。
 めーさくコンビも、追いついてきて、走者はチビに代わる。


 炭治郎「善逸、頼む!」
 善逸「ハイハイハイハイ! でもこいつ(つかさ)と一緒なの地獄じゃない!?」
 美鈴「頼みましたつかさくん!」
 つかさ「おっけぇぇぇぇぇ!」

 ミツバ『続いては、紅組の善逸VS白組のつかさくんです。各々まぁ頑張ってください』
 花子「つかさと我妻か……つかさが何かしなければいいけど……」

 亜門ちゃんの件でアイツいろいろと問題起こしてるからなぁ……。
 頼むから血を見る事態にならないことを祈っとくよ~。
 あと……口内炎痛っ!Σ( ̄□ ̄|||)
 
 

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