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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ
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90:00
制限時間が少しずつ減っていく頃、携帯から二通のメールが来る、何かしらの出来事が起きるイベントと、逃走中におけるミッションとも言える指令の知らせだ。
【イベント】
「武器屋開店」
【チェイテ、ピラミッド、姫路城に1人ずつブラウンクロウを転送しました】
【ブラウンクロウは戦闘中に役立つアイテムを売ってくれます、お支払いは所持している賞金で】
【エリアによって販売している物は異なります】
【指令】
「忍と契約せよ!」
【ブラウンクロウの中に忍と契約できる『契約の腕輪』を販売している個体がある、ただ1人、一つまでだ】
【振り返りのように言うが忍にはライフシステムの概念が無くボール以外の攻撃では停止することは無い、ただし忍にはプレイヤーのライフを減らす手段はない】
【値は張るが手に入れて損は無いだろう、忍は姫路城で待機している】
【独り言:ブラウンクロウに合言葉を付け、エリアのどこかに隠した、合言葉を見つけ出してクロウに告げたら良いことがあるかもしれない】
「遂に来たか……忍と武器屋。」
定番とも言える指令とイベント……逃走者達はブラウンクロウを求めて動き回る
ここでsorutymataは考察する
(ライフシステムの無い忍……これを手に入れるだけで戦局が大きく変わるのは間違いない)
(危険な攻撃がくれば忍に守らせ、我々がライフを減らして動きを止め忍に倒させるという戦法も取れる)
(極端に言えばプレイヤーは自分や忍が玉に当たらないように警戒する、いつもの戦闘中と同じ戦法を取れるようになるわけだ、何としてでも手に入れたいところ……だが)
(腕輪を持っているブラウンクロウは一体のみ、そしてそんな高性能な味方が手に入るもの……やすやすと買えるものでもない)
(鍵を握るのはやはり合言葉か、良い事の詳細は分からないが多くのプレイヤーと対峙することになるのは確かだ……)
「何してんです?」
彩都はsorutymataの顔を覗き込みながら話し出す
「合言葉が少々気になっただけですよ……まだヒントもありませんし、見つかったらラッキーぐらいの考えですけど」
「ふーん、武器屋開いたけどどうする?」
「武器屋……そうですね、ライフシステムの都合上攻撃が激しくなるので、【盾】は高くなっているでしょう」