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メイドウィン戦闘中inタッグマッチ(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ 
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「びっくりしたか?俺もびっくりしたよ、親父が記憶喪失だったとはいえ昔と今が正反対なんだからな……言うならば『黒影オルタ』と言ったところか」

「…………」

「これが俺のベストパートナーだ……いけ!カーレッジ!」

「お前は刺激に飢えているか?」

カーレッジは包丁を抜き、モンブラン博士の首を狙って……

「虚刀流奥義!【鏡花水月】!!」

「ィrrrrrrrアッ!!」

と、その時天井を破って七花とケリンがおりてくる、恐らく真上で激戦が繰り広げられその際にこのような自体に陥ったのだろう、カーレッジの包丁は虚刀流の力でケリンと共にへし折られる

「!」

「なっ……虚刀流!?」

「あっ、今のうちに……」

モンブラン博士はリボルバー・ドラゴンを引っ張って降りていった

「あっ!コラ!!………くそっ、虚刀流!!お前らは厄介だからここで倒す!カーレッジ!!」

「ああ」

カーレッジが折れた包丁を掴むと割れた部分から炎が伸びて行き新たな刃に変わる

「なんだ?お前の刀は火で出来ているのか?」

「そうだ、火加減は気をつけろとしつこく言われたからな……あと、刃は常に手入れしろと」

「火加減ってお前、料理でもするのか?」

「そうだ」

わけも分からないような表情の七花にカーレッジは黒い炎を向ける

「人間………いや、生き物が最も恐れているものは飢えだ、人に限らず虎も犬も兎も像も、狩るものも狩られるものも常に空腹という見えない敵と戦っている」

「そして、飢えに誰より立ち向かうのが俺の流派【大仁流】だ」

【大仁流】

「とは言うが、飯の作法を殺人剣に組み込んだだけの料理人モドキでしかないがな………」

「そいつは面白い流派だな、千本の刀を使う奴、なんでも刀に出来る奴、色んなの見てきたけどあんたみたいな変わり者は初めてだよ、おれをとって食っちまおうってか?」

「そのつもりだが振る舞う相手がいないな……たくっちスノー、お前はすっこんでろ、お前に不自由はさせん……虚刀流、お前のレシピはとっくに決まっている、あとは調理するだけだ」

「ああそうか、ただしその頃には、あんたは八つ裂きになってるだろうけどな」

「大仁流宗派、カーレッジ・フレイン」

「虚刀流7代目当主、鑢七花!」

「「参る」」

2人はボールを投げ捨て、お互いの【刀】を向け合い、剣技が始まり……その光景をたくっちスノーは唖然とした顔で眺める

「戦闘中の最中になにやってんのお前ら!?……くそっ、カーレッジの奴も根っこは変わってないんだな!!」

「……あれ、てかあいつの姉出てこないな」

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