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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 68ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON1 戦闘中 メイドウィン逃走中 タッグマッチ
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74:24
トレザード社によってメールが送られる
【指令の状況変更】
『忍は現在メカエリチャンの手によって操作されており、標的を見境なく狙うだろう』
『止めるには無論契約の腕輪が必要だが、契約したいのであれは力ずくでやってくれ、君らにはそれが出来るほどの実力があるのだろう?』
これを見た一部のプレイヤーは思う
「あっ、忍のこと忘れてた」
そもそもの話、追いかけるものと追われるものという関係が生まれるハンターは誰でも警戒し関連するミッションは止めようとするが、忍は戦闘用、二次元キャラというものはシリアスであれギャグであれ修羅を潜り抜けてきたものばかりで単なる兵器では話にならないのである、特に設定が薄いなら盛ることに定評のあるメイドウィン小説においては。
最初に目をつけたのはスターダスト・ハンドレッドだった
「忍が勝手に動いてんのか……そういやアレってボールぶつけたら止まるだっけか?」
「せやな、この場合ボールぶつけたらどないなことになるんやろか」
「確かめようにも今ボールねぇしな………」
そう、プレイヤー達はあまりにもライフ削りに専念しすぎてボールを使うことを疎かにしてしまった、その結果さっきの通り全てのボールが皆地獄公務員紋所に持っていかれてしまったのである
殆どのプレイヤーがバトルボールを持っていないという戦闘中にあるまじき状態である
「まあこうなったのもワイらのせいだししゃーないわ、道中でボール取り返すで!」
「おうよ!」
ピッフィー達はマップを頼りに忍を探す……
……
「虚刀流【紫陽花】!」
「大仁流抜刀【くし型斬り】!!」
一方カーレッジと七花は姫路城の屋根から一進一退の激戦を繰り広げる、ライフシステムで多少動けなくなろうが関係ない、今彼らは真剣勝負を打ち合っているのだ
と……突然カーレッジの携帯から着信が、カーレッジは炎の壁を作り七花を遮る
「注文は?」
「出前ではない、ちょっと七花に代われ」
「分かった、呼んでるぞ虚刀流」
「はあ?」
カーレッジは携帯を七花の耳に押し付けると、とがめの怒号が屋根中に響く
【何をやってるこの馬鹿物!!さっさと戦闘中に戻らんか!そこの男もだ!】
「うっ……分かった、分かったから……」
【全く……】
「楽しかったか?」
「ちょっとだけな」
「ならいい」
そう言ってカーレッジは屋根を壊して姫路城へとおりて行く