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逃走中のなりそこない【豪華2本立て】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 73ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 MM○○中 逃走中 ゼンカイif編 
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*31*

レオン
「お前もよくわかってると思うが、逃走中の利点はなんだ?」

たくっちスノー
「り、利点?………そりゃ、他世界の奴らが合同で会って、話が出来るとか?」

レオン
「少し違うな………俺に言ったように直球で言えば分かるか?」



レオン
「逃走中に参加すればタダで他世界に旅行できる上にタダで温泉旅館を1泊出来る」

たくっちスノー
「!」

レオン
「金に関してはまー、ジーカを稼ぐ手段なんて色々あるし、勝てるのは数人だけだぞ?」

レオン
「正直俺も逃走中メインで稼いでるヤツはそんなにいなくってビックリしたよ」

レオン
「研修期間が始まった時は遂に上にもバレたのかと思ったぐらい」

たくっちスノー
「……………じゃあ何か?そこまで逃走中を求められていたのって」

レオン
「タダ乗りツアー企画程度にしか思ってないんだよ、まぁ毎日このゲームしてちゃそりゃ関心も薄れていくだろうけどな」


たくっちスノー
「……………」




たくっちスノー
「ちょっと俺ちゃん精神的に死にますね………」

レオン
「あら」


銘苅
「そこのバカどうしたの?」


レオン
「事実教えたら死んじゃった」

銘苅
「そう、逆に今まで知らなかったのが奇跡ね」

レオン
「そういや銘苅よー、お前なんで逃走中出たの?俺は仕事柄、金がかかんないなら喜んで利用してるが」

銘苅
「そんなもの応募もしてないチケットが当たったからに決まってるでしょ?捨てられないし」

レオン
「あー、そういや俺が出たばかりの頃催眠かなんかで乗せていたこともあったなー、アレ系か」


レオン
「で、どうする?発信機は俺にあるけど奪うか?」

銘苅
「別に……私は金が欲しくて来たわけじゃないし、如月に言われて視察に来ただけだから」

レオン
「はぁ?」

銘苅
「今そこで転がってるバカと同じ仕事よ」

レオン
「…………」


レオン
「もしかして俺、如月財閥に向かってヤバいこと口走らせた?」

銘苅
「そうね、如月財閥と言えば『アイツ』も居るし………」

銘苅
「少なくとも、タダで他世界旅行なんてセコい真似は二度と出来なくなるわね」

レオン
「げーっ、マジかよめんどくせぇ………余計に逃走中の需要減りそー、なんてな」

銘苅
「別にいいじゃないの、元々日本だって数ヶ月に一回程度しかしてないんだから」

レオン
「え、マジで?………さて、この抜け殻どうしようか」

銘苅
「中止には出来ないの?」

レオン
「前にたくっちスノーがそれやってめっちゃ怒られたからな」


レオン
「そんなわけで俺は金欲しいから逃げる!」


銘苅
「好きにしなさい」


銘苅
「……………さて、あと30分か」

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