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*59*
来た。
たくっちスノー
「いた!!フィーネいた!!」
フィーネ
「ノーマン……」
たくっちスノー
「いや……どこ行ったのかと思ってビックリしたよ、一体何しに……」
たくっちスノー
「いや、聞くのは野暮だな、プラークも今背後に回ってるところだ」
たくっちスノー
「いやストーカーみたいな真似やめてね?別に邪魔しなければいつも通り堂々としてていいんだぞ?」
プラーク
「しかしこういったものは慣れてなくてな………」
たくっちスノー
「まぁ気持ちはわかるよ?全時空に放映されてるとなると」
フィーネ
「2人とも……心配してくれるのはとても嬉しいですが、1人で大丈夫です」
フィーネ
「私は今から……同じ国を守るものとして、リュート卿和国として、何より人として陛下殿と話をつけてきます。」
たくっちスノー
「じゃあ俺もマガイモノ王国の国王として……!!」
フィーネ
「ノーマンはまだ何もしないでください、どうか……」
たくっちスノー
「………なんかあったら任せろ」
たくっちスノー
「それと、あまり無理しない方がいい、本当はストレスが溜まってるんだろ?」
フィーネ
「っ!でも、彼女は……」
たくっちスノー
「フィーネ・フォルテ、これでも俺は『あいつ』の事も友達だと思ってんだ、愛でダメなら遠慮なくアイツに頼れ」
たくっちスノー
「俺はその時でも、悪い方向に悲しまないように舵を切ってやるよ、プラークもいるしな」
プラーク
「我々はフィーネ姫のご判断に忠実に従います」
フィーネ
「………」
フィーネ
「行ってきます」
………
プラーク
「アン・ノーマン、いやたくっちスノー」
プラーク
「今の言葉に嘘は無いな?」
たくっちスノー
「アンタほどじゃないが俺も『姫への献身』を掲げてる」
たくっちスノー
「それにな、女を愛する時は闇まで愛せってかなちゃん様に教わったしな」
たくっちスノー
「………ま、それに結果は見えてるよ」
ーーーーーーー
そして………
フィーネ
「失礼します、あら……」
フィーネがデデデの居る所に行くと、ちょうど兵士ワドルディ達の隊長が説得をしていた。
デデデ
「元の弁当に戻すことは不可能!」
閣下
「そ!無理無理!圧倒的金難、資金不足!」
ワドルドゥ隊長
「しかし……現在の食事は需要ゼロ、どんどん不満が募っております!」
デデデ
「衣食住揃って何が不満ゾイ!」
フィーネ
「私からもお願いします!」
デデデ
「貴様何者ゾイ!」
閣下
「ほらアイツでゲスよ、弁当の時にいたヤツ」
フィーネ
「私はリュート卿和国『皇女卿』フィーネ・フォルテと申します!この度の騒動を聞き、居てもたってもいられず話をつけに来ました!」
デデデ
(うげっ……こいつ例の王族VIPの1人だゾイ)
閣下
(適当にはぐらかして追い返すんでゲスよ!)
フィーネ
「私からも考え直していただけないでしょうか?どんなに権力があろうと、力や財産があろうと………」
フィーネ
「民への愛なき国に未来は無いのです!」
ワドルドゥ隊長
「貴方……我々の事をそんなに………」
デデデ
「愛とか平和とかワシのイメージじゃ無いゾイ」
デデデ
「ワシが雇ってる兵士をぞんざいに扱って何が悪いゾイ、コレでなんとかなってるし、よその王様に口出しされる筋合いは無いゾイ」
デデデ
「だいたいお前は弁当を出しもしなかったゾイ、まぁどーせ高い弁当だし、出されても即却下してやったがな」
デデデ
「そんなにワドルディ共が大事ならお前が勝手に支援なりすればいいゾイ、ワシの方も金をかけずにすむしな、グワハハハハ」
デデデ
「何をしようがどんな綺麗事を言おうが意思は変わらん!そろって出ていけ」
フィーネ
「……………!!」
その瞬間、フィーネの中で何かが切れて
憎悪が、文字通り飛び出してきた。
ワドルドゥ隊長
「…………あの、すみません、私共の為にわざわざ、こんな事に巻き込んで………」
フィーネ
「ごちゃごちゃうるせぇんだよこのデブ野郎!!」
デデデ
「!?でっ、デデデ、デブ………!?」
フィーネ
「ああ、分かった、アタシの方で勝手にすればいいんだな?ああ、分かった!!」
フィーネ
「ここまで愛を語ってやっても動じないなら、こっちも強行手段を取ってやるよ」
フィーネ
「おい、行くぞ」
デデデ
「…………」
デデデ
「なんかまずいこと言った?」
閣下
「さあ?」