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*72*
カノコ
「そーだよ!」
カノコ
「全部かどうかはわかんないけど!!」
カノコ
「カノが色々手を回したんだよ!!」
たくっちスノー
「思えば、俺達が逃走中を始める上で何かと都合の悪い流ればかり続いていた」
たくっちスノー
「…………カノくん、君が今日まで何をしてきたのかしっかり教えて?」
カノコ
「いーよ、どうせ今日にはバレると思ってたしさー」
カノコ
「まず、とがめにアサルを紹介して、アサルの会社にクロノス社勧めたのもカノ」
カノコ
「その時アサルには、マガイモノの研究をしているっていうウソのでっちあげ情報もセットでね」
たくっちスノー
「………そして、そのニセ情報を本当と思わせるように電話したのもカノくんだったな」
カノコ
「おん」
カノコ
「で、いざゲーム始まってみて、その後どうスっかなーと思ってたら面白そうなのが出てきた」
たくっちスノー
「……….トジテンドか?」
カノコ
「うん、あのめちゃくちゃ具合を見て思ったんだよ、『こいつ使えるな』って」
たくっちスノー
「………そういやアレはアサルも知ってるの?」
カノコ
「当然、バディなので!」
たくっちスノー
「だよな………」
たくっちスノー
「カノくん、洗脳されたフリとか出来るんだ………自らジャマー装置をこっそり使い物にならなくした上で、トジテンドの影響を強く受けてるように見せかける高等技術」
たくっちスノー
「エージェントってそんな訓練も受けるの?」
カノコ
「さあ?」
たくっちスノー
「さあって……で、もしかしてもしかしなくても」
たくっちスノー
「トジテンドが逃走中を狙うようになったのは」
カノコ
「カノが匿名電話でこっそり教えました」
たくっちスノー
「信じるなよトジテンドも!!馬鹿がよ!!」
カノコ
「で、そーなるとゼンカイジャーも連れてこなくちゃならないでしょ?」
カノコ
「だからさー、ほんんんきでなんとしても参加チケットが欲しかったんだよね」
たくっちスノー
「なんとしてもって、逃走中の参加資格は時空のあちこちにランダムでばら撒き、その上たった15人〜20人の早い者勝ちだぞ?一体何をしたの?」
カノコ
「んじゃ、先を越されて使い物にならなくなった紙クズチケットはどうなると思う?」
たくっちスノー
「………捨てるんじゃないのか?」
カノコ
「正解は転売してるんだよ、というかカノが1枚100万ジーカで買い取ってる」
たくっちスノー
「100万……そうか、こいつ実質職場3つ分だから、下手したらこの会社で月村さんの次に大富豪……!!」
カノコ
「で、それを何故かゼンカイジャーと繋がりのあるチドリに何枚か提供してがてら、それを元に偽装チケットを何枚も作成」
カノコ
「そうやってカノは逃走中内で毎日ゼンカイジャーとトジテンドの戦いを作り上げたってことよ」
たくっちスノー
「…………」
たくっちスノー
「ふむ、とするとちょっと前に逃走中のついでに他世界にタダ旅行して遊べるみたいな風潮が出来たのもカノくんが発端だね?」
カノコ
「あんなの序の序の口でしょ、どーせあの程度なんてあっさり対策されるし」
たくっちスノー
「実際、カケルさんが来ただけでそれは終息したからな」
たくっちスノー
「そして今日に至ってはフィーネを誘ったのはお前らしいな、そういやちょっと前に未開拓の世界にもメッセージを送ったと言うが」
カノコ
「普通に考えれば分かるけどさ、時空に行ったこともないような奴が逃走中に出たいと思う?」
たくっちスノー
「…………」
たくっちスノー
「で、ここまで逃走中に大して不利なことをしてきたが、それは………」
たくっちスノー
「逃走中を潰すためじゃないな、俺達に行動を起こさせるためだ」
たくっちスノー
「俺がトジテンド会議を起こしているから君もわかってると思うが………トジテンドが明確に襲ってくるなら必然と対策をしないとならん」
たくっちスノー
「しかも、それが毎日!逃走中だって毎日やって、毎日攻めてきて」
たくっちスノー
「フィノワールにアレが戦争じゃないならなんなんだよって言われて正直返す言葉も無かったよ!」
たくっちスノー
「………何故そんなことをするのか、そんな自体になれば企業スパイどころじゃない、そんなものがいたところで大事なのはトジテンドだ」
たくっちスノー
「そしてそれは君の味方であるアサルも例外じゃない」
たくっちスノー
「こうしてトジテンドトジテンド……対策に対策をしなくてはならず、とてもデータなんて掴みっこない、これなら時間稼ぎには最適だ」
たくっちスノー
「だが………更に本当の目的は」
たくっちスノー
「………今日、新ゲーム、ならびにマガイモノ成分を利用するアンドロイドの制作が決まった」
たくっちスノー
「この情報を掴めばアサルは充分な利益になる」
たくっちスノー
「アサルの仕事を嘘から出た誠にする事だ」
カノコ
「んー、そこまで読まれた?」
たくっちスノー
「流石に無視できない所まで行ったからな」
カノコ
「じゃあカノだって言っとくけど、そのメイドウィンって奴らがトジテンドにまとめて封印されたことは予想外だったし、それは悪いと思ってんだよ?カノがだよ?」
たくっちスノー
「………」
たくっちスノー
「ねぇ、なんでアサルの会社に、あとアサルにこだわるの?」
たくっちスノー
「今、アサルと仕事してて相方なのは分かるけど、何がそんなに?」
カノコ
「んーーーー………あいつ、おもしれー男だから?」
カノコ
「カノだって今は企業スパイだし、企業スパイっぽいことをカスって感じにやらなきゃなーとは思ってた」
カノコ
「アサルをここに置いた以上さ」
カノコ
「後はまー、へー、んー」
カノコ
「好きだから?」
たくっちスノー
「それはどういう意味の?」
カノコ
「どっちでもいーじゃん、おもしろいし」
カノコ
「べらぼうにハリケーンしてハッスルして今の結果に落ち着いて、クソおもしれーじゃん」
たくっちスノー
「君、だんだんいつもの調子に戻ってきたな………」
たくっちスノー
「………ま、その情報持ってかれても困らないんだけどな」
たくっちスノー
「だって新ゲーム奪われたところでこっちの金で許可貰えればいいし」
たくっちスノー
「新アンドロイドなんて俺の成分が元だぜ?知らない奴が使えば間違いなく問題起きて炎上騒ぎ、更に行けばライバルが消えて一石二鳥じゃん」
カノコ
「じゃあリーダーもアサルどうすんの?辞めさせるわけないんでしょ?」
たくっちスノー
「当たり前だろ!なんなら、お前がアサルの仕事邪魔して時間稼ぎしてるってなら、俺も協力するくらいだ」
カノコ
「カノが言うのもなんだけどアサルに対する執着やばくね?リーダーはなんなの?」
たくっちスノー
「そりゃ………」
たくっちスノー
「経緯はどうあれアサルはとがめが………あいつが見込んだ一番の社員だ」
たくっちスノー
「こんなくだらない事であいつを逃したら、とがめが死んだのがますます無駄になるように感じる」
たくっちスノー
「とがめは死ぬ前に逃走中の為に優秀なデータを用意してくれた」
たくっちスノー
「たとえそれが、会社の敵である企業スパイだったとしてもそれを利用しろと言うような奴が奇策士とがめという女だ」
たくっちスノー
「………そして、逃走中を守るんだ、メイドウィン達の為に、何より………」
たくっちスノー
「_____必ずどこかで生きている七花の為に、今も開けている席に合わせてさ」
たくっちスノー
「紹介してやるんだ、『お前が惚れた女が見込んだ精鋭が、ここまでやってくれたんだぞ』ってさ………」
カノコ
「…………」
カノコ
「いやー、はっきり言って空気読めない発言だし、聞いてて後悔したような言葉なんだけど」
カノコ
「半端なくキモいよリーダー」
たくっちスノー
「え!?」
カノコ
「じゃ、とりあえずこのままお互いそれぞれの仕事はそのまま、現状維持目指すようにしとかないと、じゃ!」
たくっちスノー
「あっちょっ待ってよカノくん!!キモいってなんだキモいとは!!」
ーーーーーーーーーー
カケル
「改めて、とんでもない奴を特別スタッフにしたんだな彼は」
銘苅
「というよりは、ただの執着ね……」
サトシ
「……………これからどうします?」
銘苅
「貴方はどうしたいの?少なくとも今の逃走中に貢献しているわけであり、邪魔してるわけでもあるけど」
カケル
「まぁとりあえず、改めて新ゲームのネタ考えようか」
ーーーーーーー
カノコ
「あ、そうだ最後に一つだけ」
カノコ
「なんでチドリってゼンカイジャーのそばに居るの?」
たくっちスノー
「え?なんでって介人の幼なじみで……」
カノコ
「あー、今回そういう設定?」
たくっちスノー
「せ、設定?」
カノコ
「カノとアサルはアイツと戦ったことあるから助言しとくんだけど」
カノコ
【Mr.ショータイムは洗脳が得意だから気をつけなってアサルがー】
たくっちスノー
「…………え?」
「洗脳!!?」
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ボッコワウス
「…………?」
バラシタラ
「どうしたでありますか」
ボッコワウス
「ん……?なんか、記憶が飛んでるような感じがしてだな……」
バラシタラ
「はぁ………ん?言われてみれば俺様も……?」
………
介人
「チドリ!ボッコワウスに取り込まれていたメイドウィンと世界の一部が、戻ってきたよ!」
チドリ
「そうですか、恐らく界賊が何か行動を起こしたのでしょう」
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【次回予告】
セッちゃん
「次回のゼンカイジャーは!」
スシワルド
「カイテンスシとして復活だスシ!」
帰ってきたスシワルド!
たくっちスノー
「なんか寿司降ってきてないか!?」
介人
「あいつ、パワーアップしてる!」
逃走中とリンクした恐ろしい能力!
カノコ
「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!!!!」
「オ\\