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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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昼食後、満足して眠ったジャックを担ぐ立香はロマニ達に頭を下げる

「今日は色々とありがとうございました」

「ただお昼一緒に食べただけじゃないかな、まあいいよ、明日も頑張ってね」

「ああ!君のようなマスターならアレが来てもやっていける...ああ、こっちの話だ!」

「それでは」

立香は手を振りながら自宅の方へと向かっていく

「今日の晩御飯は昼魚だったから肉に...いや、肉も食べたな...そうだ、ネギが余ってたからねぎ焼きでも作ろう!」

...

自宅に帰った立香はジャックを下ろし、DVDを近くにおいて浴室に行き、湯を涌かそうとするが...

「ありゃ、ここも壊れてる」

どんなに蛇口を捻ってもお湯が出てこない、長年使われてきたものらしく壊れそうな雰囲気はあったのだが...

「最近なんか壊れるものが多いなぁ...まあいいや、簡単な材料はまとめてっと」

立香はため息を吐きながら冷蔵庫のネギの本数を確認した後、ジャックを揺らして起こす

「おかあさん...?」

「ジャック...風呂が壊れた、入れないよ」

「じゃあ 今日はおふろないの?ばっちぃよ」

「いや、確か近くに銭湯があったはずだから今日はあそこに行こう、支度して」

「...戦闘?」

「多分漢字が間違ってる」

...

「聞いた?クーちゃん」

「ちっ、てめぇまさかこのまま上がり込むつもりかよ」

「ひとっ風呂浴びたらちゃんと帰るわよ、ほら行きましょ」

「...まあいい、あいつとは話したいこともあるしな」

...

銭湯に来た立香は湯槽に浸かりゆっくりと肩を下ろす。
今まで疲れを取る機会が中々無かった為、溜め込んできたものが全部流れていくような感覚になる

「よう、藤丸」

立香がのんびりしている中、クーもタオルを腰に巻いて立香の近くの湯に入ってくる

「えっ...クー・フーリンさん!?なんで!?」

「ずっと付けてた、メイヴがな」

「女王が...ですか」

「まあそんなことはどうでもいい、少し面貸せ」

「大丈夫ですよ、この時間は私ぐらいしか居ませんし」

「そうか...ならいい、お前も聞きたいことがありゃ好きに聞け」

「...」

「あの、クー・フーリンさん、貴方本部のサーヴァント...でしたよね?」

「まあな」


「どうして日本に来たんですか?」

「俺のマスターだった奴が日本に行く理由があったからだ」

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