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*64*
「ジャック、食べたいものはあるかい?」
「特にない」
「そっか、あるあるだなぁ」
立香とジャックは昼御飯に取りかかろうとしていたが、食べたいものが思い付かなかったのだ、何を買おうか、そもそも何を食べるか...と思っていた時
「おお、藤丸くん!」
「あっ、ロマンさん!と...」
「何かな?私がいると不服かい?」
飲食店の近くにラフな私服姿のロマニといつも通りのダ・ヴィンチの姿があり、立香の姿をみて駆け寄ってきた、よく見るとロマニの鞄にはまた『マギ☆マリ』グッズが少しだけ見えていた
「こんなところで会うなんて奇遇だね、何してたの?」
「昼御飯を何にしようか悩んでいたところで...」
「そうなんだ、良かったら僕らと一緒に回転寿司でもどうだい?」
「ロマニが奢るからさ」
「ダ・ヴィンチちゃん、今僕の財布が小銭しかないの知ってるでしょ?」
「Tシャツなんか買うからだろ?」
「い、いいですよ自分達が食べる分は払いますから...お寿司でいいよね?ジャック」
「うん!寿司!」
四人並んで近くの寿司屋に入っていき、メイヴもそれを追いかけて店のなかに入っていく
...回転寿司、立香は当然寿司も高いと思って大人になってからは一度も来ていなかった
なので見馴れないネタも多く口を抑えておどろくばかりだ
「君、寿司もあまり食べてないの...?」
「15万円では食費を計画して精一杯でしたので...」
「まあそれはそれでいいよ、君が来てない間に面白い寿司が増えてきたからね」
立香はマグロやサーモンなどの無難なネタを取っていき、肉類をダ・ヴィンチが占領し、ロマニがサイドメニューに手を付け、ジャックが巻き寿司を次々も食べていく
「回転寿司の好みも個性豊かに変わるのね」
「ああ、さっきから高いのばっか食ってるお前もな」
...
ロマニは注文パネルを取り出して操作しながら立香の方を見る
「藤丸君も何かサイドメニュー頼むかい?色々あるよ」
「うどんとかは少し...」
「今なら拉麺もあるよ」
「寿司屋にラーメンがあるんですか!?」
「うん、頼んでみる?」
「うーん、私はそういう気分じゃ」
その時、ロマニがパネルを私てすぐにジャックは素早い動きでパネルを操作しラーメンを注文した
「じゃ、ジャック...」
「ははは!子供はラーメン大好きだからね!」
「そうなんですか、私も作ってみるかなぁ...」
「その時は是非私も誘ってくれ」
「貴方は食べたいだけですよね?」