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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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【第十三話】
『正義の味方』

「まさかお前が令呪を手にするなんてな、最初はサーヴァントに逃げられた腑抜けなんて言ってごめんな」

「気にしていませんよ、逃げられたのは事実ですし...それに皆さんほどジャックを満足させられてません」

「いやいや、俺たちもお前みたいに料理してたぐらいだよ」

立香はラーメン屋で職員と昼食を食べる、彼らは皆立香より先に令呪を手にした者達だ

「××も令呪申請おめでとう!早速ガンガン使ってるみたいだな!」

「いや、これは清姫に嘘をつくと自動で消費されるんだ...」

「可哀想に...そうそう立香、お前昨日の夜何だったんだ?」

「え?私かい?ねぎが余ってたからネギ焼きにしたんだよ」

「いいねぇねぎ焼きー!!俺も大好きだよねぎ! 」

「お前のサーヴァント、アステリオスだっけか?どうなのあいつ?」

「見た目のわりに愛嬌あるんだよ!名前で呼ぶと喜ぶし、カレー与えたときなんか子供みたいに平らげるんだよ!」

「僕のサーヴァントはブーディカっていうローマ時代の人で...何というか向こうがせっせと料理するものだから、管理する側なのに育てられてるみたいな...」

「ははは、世話焼き何ていい人じゃないですか」

「ま、まぁ僕も料理を手伝ったりはしますよ?はい...立香さんはどうです?」

「最近ジャックも手伝ってくれるんだ、彼女の千切り術は凄いんですよ?」

「かーっ!いいねぇいつ聞いても飽きないよ!『うちのサーヴァントのここがいいのよ自慢』は!」

「こうやって語り合うと皆いい人ばかりです」

「なのになぁ、ひでぇもんだよなぁ」

職員達の愚痴に立香はつい返答してしまう

「酷いって、何がですか?」

「知らないのか?お前のチーム虚偽の報告が多いって聞くぞ?」

「えっ!?」

『英霊教育兼管理係』はDチームのみではなく複数のチームが存在しており、彼らは皆他のチームに属している、Dチームからの令呪持ちは今のところ清姫のマスターと立香のみだ

「なんかサーヴァントの扱いがすこぶる悪くて、酷いときは奴隷みたいに思ってるらしいぞ」

「ひどい奴だなぁ、どうせ令呪を持ってない奴だろうな、まぁ令呪なんて特にスゴいものでもないが」

「だけどよ、最近風の噂だがリストラが始まるって聞くぞ?そこら辺は大丈夫じゃないか?」


「...リストラかぁ」

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