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マスターさんは晩御飯に悩んでいる。(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 78ページ)
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10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~

*76*

...あれから数ヵ月がたった。

全てが終わって、事故や事件も増えるようになり妙な平和は去った
Dチームも新たな人員確保とマシュ・キリエライトの正式加入によりどうにか立て直し安定して活動していた
そして、サーヴァント達は...今でも彼らの町にいる。
立香やその他の必死の説得によって残ってくれることを選んでくれたのだ、サーヴァント個人でも活動できる者が多かったのが不幸中の幸いであった

そして、藤丸立香はいつものように目を覚まし、音を立てずに朝御飯の支度をする...と突然、引き戸が開く

「藤丸、いい加減コソコソと足音立てずに歩くのをやめろ」

そこにいたのは...クー・フーリンだった
あの後彼はメイヴ、ジャックに続き...マスターを失ったクー・フーリンと契約する事を選んだのだ
三人同時契約という前代未聞の行為...その上現在のクーは魔力を多く要する【バーサーカー】微量の魔力ではマスターもただではすまない
誰もが無茶だと止めたが、立香は押し通した

「女王には彼が必要なんです、あの人が喜んでくれるなら私は全力を尽くしますよ」

...

「呆れた奴だ、女王の為だけに俺を縛り付けるとはな」

「...すみません」

「まあいい、ジャック・ザ・リッパーを見るにあいつよりはマシだとは判断できるが...もし俺を使途出来るほどの存在じゃないと分かり次第、即刻帰るつもりだ」

「はい、分かりました」

クーと立香が話しているとパジャマ姿のジャックがクーの足元から飛び出してくる

「おっと、起こしてしまったか...待ってて、今作るから」

...

朝御飯を済ませ、カルデアに向かって、仕事をして...晩御飯の事を考えていつもの道を通る
最初はぽつんと寂しく歩いていたこの場所も、だんだん賑やかになってきた

「なんでお前までついてくるんだよ、家別だろ」

「いいじゃないクーちゃん、今や貴方も私も彼のサーヴァントなんだから」

「先輩、今日は豆を使ってみるのはどうでしょう?」

「えー、わたしたち まめはいや おいしくない」

「何なら美味しい豆でも作ってあげようかい?」

「ダ・ヴィンチちゃん、今度は品種改良に乗り出すんですか...?」

これからも、貴方と、君と...この道を歩いて料理して、楽しく生きていきたい
藤丸立香は平和を守る【正義の味方】だから...だが、ひとまずはこう考える




...今日の晩御飯は、何にしようか?

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【CAST】
藤丸立香
ジャック・ザ・リッパー
マシュ・キリエライト
レオナルド・ダ・ヴィンチ(キャスター)
ロマニ・アーキマン
女王メイヴ(ライダー)
クー・フーリン・オルタ
エドワード・ティーチ=黒ひげ
黒ひげのマスター
『正義の味方』
清姫 (バーサーカー)
清姫のマスター

『原作』
fate/grandorder

『スペシャルサンクス』
クックパッド等の数多くのレシピ投稿サイト
ここまで読んでくれた貴方

『作者』
ロストメイドウィン

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「さーて、作るぞ~!!」

「やかましい、さっさと行け」

「クー・フーリンさんもやってみます?」

「ガラじゃねぇ」

「やってみましょうよ」


彼の物語はまだまだ終わらないが
分かりきった結末を語る必要はない。

藤丸立香はこれからも誰かと手を繋ぎながら


『正義の味方』になるだろう。

【マスターさんは晩御飯に悩んでいる】
『END』

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