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*2*
第一話
『アローラ!ボクの名前はヒカルです』
大きな船の窓から島を見渡す少年、彼こそ主人公のヒカル、7歳である
ヒカル
「....あそこがアローラ地方かぁ」
「ん?少年もアローラ地方に用があるんの?」
一人で景色を眺めているヒカルに、男?が話しかける
パーカーを被り深々と厚着をして肌を隠して、顔もギラッと映る目以外は隠れていた為、ヒカルには性別が分からなかったのだ
ヒカル
「はい...えーと、お兄さん?」
「おう、ごめんねこんな格好で...自分はティーってんだ、お前は?」
ヒカル
「ボクはヒカル、7歳です。」
ティー
「七歳...ってことはまだトレーナーではないんだな」
ヒカル
「え?ポケモン...持ってますけど」
ティー
「あ、あっれー?おかしいな、自分が見たところだとポケモントレーナーになれるのは10歳からって....まあいいや」
ヒカル
「お兄さんもアローラに?」
ティー
「ああ、ここのポケモン博士に用があってね...ヒカル君は?」
ヒカル
「えっと...自分探しです」
ティー
「お前本当に七歳?」
ヒカル
「えっ...おかしいことでしょうか?」
ティー
「まあいいや...そんなことより、そろそろアローラ地方に到着するよ」
ヒカル
「あ、本当だ」
...
ヒカルとティーは大きな島...アローラ地方へと降り立った
ヒカル
「それでは、さよなら...」
ティー
「...ねぇ待って、君一人で旅するつもり!?」
ヒカル
「そうですけど....」
ティー
「いやいやいや!!危なすぎるだろ色々と!!」
ティー
「なんかもう、色々と!!」
ヒカル
「色々?で、でも...ここでなら何か自分の将来を決められるんじゃないかって...」
ティー
「はええよ!!そんなの考えるの!後13年早いよ!!自分でもそこまで考えてないのに!!」
ヒカル
「そ、そうなんですか...?」
ティー
「もう!こうなったら自分がついていく!君をほっといたらどうなるか...!!」
ヒカル
「...えっ...その、すいません」
ティー
「すいませんって言うくらいなら最初から家族と...いや、忘れてよ」
ティーは体を捻りながら、辺りを確認する
ティー
「えーと...ここは多分『ポニ島』だな」
ヒカル
「え?ポニ島?アローラとは違うんですか?」
ティー
「いやいや、ここはちと特殊でな...この辺りにある四つの島を引っ括めてアローラ地方扱いなんだ」
ヒカル
「へぇ...じゃあ、この辺りに詳しい人に会いに行きましょうか」
ティー
「君、本当に自分と一緒でいいのか...まあいいや、島に詳しい人と言ったらしまキングかしまクイーンだな...」
ヒカルとティーはポニ島の入り口へと向かう
これが、ヒカルの長い旅の始まりだった