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*76*
『第十一話』
【キリマと虚無龍(キュレム)】
アルセウス
『こうやって誰かの前で話すのは数百年ぶりだな...そうだったか?たくっちスノー』
ティー
「おい、今は時空監理局としての仕事中じゃない、その呼び名はやめろ」
アルセウス
『これが終わったら仕事はするだろう?修正をしなくちゃならないからな』
ティー
「そいつはそうだが...」
ミルラ
「えっ...お知り合いですか?」
ティー
「ま、まあな...」
グズマ
「...んで?その伝説様が何の用だよ?」
アルセウス
「アルカデスに関することだ」
ミルラ
「アルカデス?」
ルイージ
「アレになにか?」
アルセウス
「世界がこんな風になってしまったので打ち明けるが...実は...」
ヒカル
「.....」
ティー
「おいヒカル、神様の言うことぐらいちゃんと聞いておけよ」
アルセウス
「その少年がヒカルか」
ティー
「そうだ、ヒカルは自分の事を知りたくてウズウズしてるんだ、早く答えてやれ」
アルセウス
「その為に私は来たからな...仕方ない、先にヒカルとブルーマの事について話すか」
ルイージ
「えっ?ヒカルはともかく...ブルーマまで?」
アルセウス
「アルカデスの資料は既に読んだか」
ハプウ
「ええ...ポケモンを封印する力を秘めた、古代の一族がポケモンより上位であるがあろうとした、そして一族は力を利用して戦士になった...」
ルイージ
「その宝石というのはburstハートで、戦士っていうのはBURST戦士の事か...」
アルセウス
「その通りだ...BURST戦士になれる者は現在極僅か、その一族の血を引く者のみである」
ティー
「えっ...となるとこの二人は!!」
アルセウス
「ポケモンを封印するB戦士の一族の末裔....ヒカル、これが何年も知りたがっていたお前の正体だ!!」
ヒカル
「.....」
アルセウス
「本来はもっと資料とか見てから説明するはずだったが...ブルーマの奴が私の世界をキュレムの技で滅茶苦茶にしてしまったからな」
ブルーマ
「うるさい!全部俺のものだ!」
アルセウス
「お前のありとあらゆる物を作ってやったのは誰だか分かっているのか?言葉を慎め」
ブルーマ
「...くっ!」
ハプウ
「しかし何故?何故、ポケモンの神たるアルセウス様がアルカデスを探しておったのじゃ?」
ティー
「そうだよ!アルカデスはお前を殺そうとしているのだぞ!?」
アルセウス
「...ならば何故私は今ここで生きているのか、分かるか?」
ミルラ
「え?...えっと、アルセウスがアルカデスよりも強かった...から?」
アルセウス
「半分正解だ...正しく言うならば、彼らのアルカデスとしての力が不完全なのだ」
システマー
【不完全...と申しますと?】
アルセウス
「奴の資料にアルカデスになるための方法が書いてなかったので、私が説明してやろう...本来はこんなことを説明するはずではなかったが、ブルーマが...」
ブルーマ
「いいから説明しろ!!」
ヒカル
「僕が...」